ポピュラー音楽
『黒檀』カプシチンスキ 長期間に渡りまた非常に広範囲に及ぶアフリカのルポルタージュ集。危険をおかすことも厭わず外からの視点を超え現地に踏み込み記録し得ぬものを記録しようとする情熱と筆力がすごい。残した作品が世界各地にも広がっていたことにも驚…
<手塚眞プレゼンツ星くずサロン SPECIALパール兄弟meets 星くず兄弟>というイベントがあった。この定期的に行われているようなのだが、今回は自身が監督した1985年の映画「星くず兄弟の伝説」の続編が完成したことを記念して(公開は来年初めらしい)当時の…
The Specialsもさほど詳しくない。なにせスカで好きなのはFishboneというぐらい。個人的に中学高校の頃ハマった人種混淆音楽ってPrinceなどハードロック的な要素を持ったもので、2トーンってちょっと年上の人達の世界だったんだよなあ。我々が好きだったのは…
時々CDを買ったり、レコードコレクターズの特集号を買ってみたり。そういえばCD-ROMの“Gingerbread Man”を買ってみたこともあったっけ。ザ・レジデンツ とにもかくにも正体不明のグループである。どうやら活動開始は1968年に遡り(「明快で曖昧、奇怪で愉快…
{} P-Funk mythology(当ブログの関連記事1、関連記事2)の原点ともいわれる作品で、個人的にはもっと早くに読むべきだった本。遅れてしまったが読了。 ダンスが止まらないという奇妙な感染症ジェス・グルーをめぐり監視・抑圧を強めていこうとする白人勢力…
『ストップ・プレス』マイクル・イネス 殊能将之氏のホームページでの秀逸な紹介から13年余り、翻訳刊行されてから11年余り、ふと思い立って読み始めたらミステリ慣れしていない当ブログ主にも(年末年始の休みを使うことによって)意外にすんなり読めた。癖の…
吉田さん丸屋さんトークショーの翌日は(用事を済ませた後)予約していたボウイ展へ(ちなみにこの展覧会は入場時間帯による予約があります。ただ当日券もあるようです。入れ替え制ではないので長くいても問題なし)。吉田さん丸屋さんは昨年のSFマガジン4月号ボ…
ディープなSFトークイベントを仕掛けるLive Wire、気鋭のサックスプレイヤーかつSFやアニメにも造詣の深い吉田隆一さんが丸屋九兵衛さんを迎える企画。副題に “『丸屋九兵衛が選ぶ、ジョージ・クリントンとPファンク軍団の決めゼリフ』発売記念 SFコンセプト…
あけましておめでとうございます。 備忘録以上の内容ができるめどがまだ立っていませんが、まあとにかくだらだらとは続けようとしておるブログでございます。 おつき合いいただければ幸いでございます。さて12月に読んだ本の羅列。 『宇宙探偵マグナス・リド…
当日昼間のサイン会に行けなかつた・・・。前の時のサイン会も平日で行けなかったのに・・・。 ま、気を取り直して。ライヴはやっぱり最高だった!近年Gary ShiderやBelita Woodsといった核となるベテランたちを失ったなかでも、やはりGeorgeのファンク力は…
これまでTVで観た映画も書いていたのが嘘のようにものぐさになり、気づいたら既に5月から観た映画についての記事を書いていないぞ。このままでは備忘録の機能も果たせないので慌てて箇条書き。「プリンス/サイン・オブ・ザ・タイムス」 Prince急逝に伴う上…
“ドゥワップ・シンガー兼ソングライターとしてキャリアをスタートしたジョージは、リズム・アンド・ブルースからモータウン、ビートルズ、ストーンズ、サイケデリック・ロック、ファンクに至るまで、ポップ・ミュージックのあらゆるトレンドを吸収した。70年…
またまた遅すぎるまとめ。さる6月7日のQ-B-CONTINUEDはようやく(笑)音楽テーマが登場。しかも2本立てだ!『丸屋九兵衛が選ぶ、ストレイト・アウタ・コンプトンの決めゼリフ』刊行記念!それからPrince追悼・・・。(以下いつものように話題順不同、断片的な個…
最近ブログ更新が停滞。いろいろ書き留めておく必要があるのだが。 いつにもまして備忘録モードでパーソナルな記録という要素強めで簡単に。 4/25Bob Dylanのコンサートに行ってきた。セットリストはこちら。以前のブログを読むと前回2014年3月31日、前々回2…
Princeの曲ばかり聴いている。そんな心ぽっかり状態のブログ主、先日少し触れたPrince本についての感想。 ミュージシャンで作家でもありWOWOWぷらすとでの軽妙なトークもお馴染み幅広い分野で活躍中の方だが、本書は昨年出版さればかりで奇しくもタイムリー…
去る4月21日Princeが亡くなってしまった。享年57歳。 80年代の音楽で育ったブログ主としては、当時の革新的アルバムの数々の印象があまりにも強く、一方あまりにも作品数が多く配信のやり方も一定していない印象があったことから部分的にしか聴けていなかっ…
随分間が空いてしまったが、2015年12月4日に行われた丸屋九兵衛さんのトークライブ「Q-B-CONTINUED vol.5」のまとめ。映画『007 スペクター』の公開日に行われた、007特集!平日金曜日の夜で007ファンはいったいどうするんだと思ったら既に日中に観てきたと…
80年代音楽育ちの当ブログ主にとって、この二人は音楽の先生といえる存在である。まあ中村とうようという大きな存在があって影響を受けたというのはあり、この二人も中村とうようとのからみがあるともいえるが、世代的に若く脂がのって(今でも十分二人とも…
あんまり関連のない2本だけど、同じ日に観たので。『スター・ウォーズ フォースの覚醒』 これが7作目ということだが、ファンには御存知の通り一応元から9部作の構想で、公開順と話の時系列が違っていて、1977年に最初に公開された3作分が全体の4番目から6番…
raibu 少々期待外れだった映画を観終わり、久しぶりにやってきた池袋なのでジュンク堂に寄っていくことにした。珍しく17時開演だが、池袋からなら30分ほどでさいたま新都心に着ける。先日春画展に行った時珍しく池袋を利用した際に時間がなくてジュンク堂に…
長く続いた雨がふいにやみ、透き通った青空が広がった。会場に向かう時間を早め鎌倉駅まで歩くことにした。のんびり歩くと約50分ほどかかる。瑞々しさを取り戻した緑に紅葉が色どりを添えていた。週末の残り少ない時間を待ち構えていたのだろうか、雨が上が…
twitterなどで目にした時のタイトルのインパクトでどんな本かなあと思っているうちに評判もよいことを知り購入してみた。これはすごい本だよ。いろんな意味で強烈なインパクトがある。 1980年代のメタルぐらいしか聴いたことのない当ブログ主なので、本書で…
NHKカルチャーラジオ文学の世界でボブ・ディランの歌詞がテーマになった。本格的に解説したものを聞いたり読んだりするのは初めてで大変面白かった。ブルースとの関係や過去の詩人の影響などもよく分かりポピュラー音楽での歌詞の進化という視点でいろいろ知…
武蔵野美術大学で行われている「ポピュラー音楽の世紀 中村とうようコレクションでたどる20世紀大衆音楽のダイナミズム」展を観てきた。ポピュラー音楽の世紀 | 武蔵野美術大学 美術館mauml.musabi.ac.jp 以前のブログで書いたことがあるが、当ブログ主は中…
スライがファンクやロックを変えた革新的で偉大なミュージシャンであることに全く異論はないのだが、素晴らしい楽曲は短い期間に集中しており、近年のスライにあまり興味は覚えない(Funkadelicがらみの曲は悪くないが)。が、映画『スライ・ストーン』何やら…
行ってきましたよ!G. Clinton詣で! ブログ移転してからP-Funkネタは少ししか書いていなかったが、ほぼ30年来のP-Funkerである(まあそりゃ<さあのうず>なんていう名前を名乗ってるわけで。ちなみに現在の<放克軒>もP-Funkね)。 前のブログの記事をは…
ベルギーの作家による自伝的連作短篇集。 母親はとうに家を飛び出し、祖母と飲んだくれてばかりいる父親と右に同じく叔父たちに囲まれ暮らす少年の「残念な日々」のお話。 それぞれ単独の短篇として成立してはいるが基本的には一つの長篇と言えるだろう。(以…