2015-01-01から1年間の記事一覧
あんまり関連のない2本だけど、同じ日に観たので。『スター・ウォーズ フォースの覚醒』 これが7作目ということだが、ファンには御存知の通り一応元から9部作の構想で、公開順と話の時系列が違っていて、1977年に最初に公開された3作分が全体の4番目から6番…
<この世界のどこかにオルシニアという名の国がある。12世紀のなかば、“オドネ”という邪神を信仰する野蛮な異教徒からこの国を守り、神の教会の忠実な守護者として敬愛されるフレイガ伯爵の城館で起こったある真冬の夜の出来事をはじめ、17世紀、オルシニア…
まだ丸屋さんのQ-B-CONTINUED vol.5スペクター転覆計画のまとめができていないんだけど(そのうちやるつもり)、とりあえずスペクターは観てきた。 劇場ではダニエル・クレイグ版007は初めて。というか007自体劇場で観たことがないかもしれなくて、まああま…
<ふと気づくと少年がいたのは異世界ミスガルスルだった。「あれらは裏切りと崇拝の物語とともにおまえをよこした…」不思議な謎を託された少年はエイブルと名を授けられ、妖精の女王ディシーリと出会い、魔剣エテルネを手に入れる使命が課される。中身は子供…
さらに観てみた。『007 ドクター・ノオ』(1962年) 記念すべきシリーズ第1作目。いやーこれは面白かった。シリーズの重要な要素、南洋のリゾート、美女、原子力や核のイメージ、秘密基地、中国系悪役というオリエンタリズムなどなどその後に長く柱となる要…
さて引き続きちょっとずつ007ジェームズ・ボンド映画。 最新作『スペクター』公開ということもあり11/27にニコニコでやっていたWOWOWぷらすと「男だらけで007に愛を込めます」なかなか面白かった。「初期作はかなりユルいところがあるが、映画評論家なども00…
007ジェームス・ボンド映画、Q-B-CONTINUED vol.5のテーマなのだが割と観ていない・・・。というわけで映画50年以上にもなる長尺シリーズを幅広くおさえるのはとても無理にしても3本ほど観てみた。『ロシアより愛をこめて』(1963年) シリーズ第2作。ソ連情…
raibu 少々期待外れだった映画を観終わり、久しぶりにやってきた池袋なのでジュンク堂に寄っていくことにした。珍しく17時開演だが、池袋からなら30分ほどでさいたま新都心に着ける。先日春画展に行った時珍しく池袋を利用した際に時間がなくてジュンク堂に…
長く続いた雨がふいにやみ、透き通った青空が広がった。会場に向かう時間を早め鎌倉駅まで歩くことにした。のんびり歩くと約50分ほどかかる。瑞々しさを取り戻した緑に紅葉が色どりを添えていた。週末の残り少ない時間を待ち構えていたのだろうか、雨が上が…
はいまたまた行って参りましたよQ-B-CONTINUED。いやーしかしこれまた濃いネタだなー。しかしやっぱりきちゃった感もある腐の世界。文学や音楽に出てくる同性愛文化には多少親しんできてるけどBL物自体はあんまり詳しくないんだよなー。まあとにかく代官山シ…
(本作とSFドラマ“ドクター・フー ニュー・ジェネレーション”の内容に触れていますのでご注意を) AXNミステリーでやっていた“ドクター・フー ニュー・ジェネレーション”14話中の第13、14話を観残していたので録画したやつを続けて観た。これググると11代目…
ISBN:9784150106478 (以後内容やシリーズ関係の話にすぐ触れていますので未読の方はご注意を) 新訳や再編集などで読み直されているジョン・ヴァーリイの<八世界>シリーズ。このシリーズの背景は「謎の超越知性の侵略により、人類は地球を追放された。だ…
黒沢清監督の新作『岸辺の旅』観てきた。 超日常的な世界を特殊効果を多用せずに描くスタイルが好きで数作ではあるが劇場でも観ている(熱心なファンとはいえません失礼)。本作でも持ち味は生かされていて非常に面白かった。(以下内容に触れますので未見の…
1965年に出版されたビートニク文学についての評論本。署名や作家名が当時のままになっているので読みにくい部分が多く感覚的に古いところもいくつか見受けられるが、この題材でまとまった本になっている日本語の本はなかなかないこともあって、多くの詩人・…
一つの文章に幾重にも意味を重ね読者を幻惑する技巧派SF作家ジーン・ウルフは短篇の名手として知られている。1968~80年の作品を収めた1981年刊行の本書は、アメリカの記念日をテーマにしたそれぞれ独立した短篇で構成されており、作品の短いものは10頁に満…
ハードボイルドの紹介で知られる翻訳家・ミステリ研究家である著者のエッセイ集。ハードボイルド小説は古典含めほとんど読んでいないのだが興味はあり、以前買った『“新パパイラスの舟”と21の短篇』が面白かったこともあり、今回ブックオフで初めて見かけす…
ナイトランド叢書の2冊目。次のブラム・ストーカーも順調に出ているようで喜ばしい限り。問題は遅読のブログ主がちゃんと追いつけるかどうかだ。 以前トライデントハウスで予約制として企画された時に予定として挙げられていた作品で実は一番期待をしていた…
精神医学の分野を本格的に扱った宮内悠介『エクソダス症候群』について専門家であり批評家としても多くの著作を著している斉藤環さんが作者本人と対談するということでこれは見逃せないと思い参加。予想より精神科診療の現状に対する踏み込んだ話もあり大変…
twitterなどで目にした時のタイトルのインパクトでどんな本かなあと思っているうちに評判もよいことを知り購入してみた。これはすごい本だよ。いろんな意味で強烈なインパクトがある。 1980年代のメタルぐらいしか聴いたことのない当ブログ主なので、本書で…
NHKカルチャーラジオ文学の世界でボブ・ディランの歌詞がテーマになった。本格的に解説したものを聞いたり読んだりするのは初めてで大変面白かった。ブルースとの関係や過去の詩人の影響などもよく分かりポピュラー音楽での歌詞の進化という視点でいろいろ知…
小学生の息子と横浜スタジアムに行った。 川崎に住んでいてよく父に連れられて川崎球場で大洋ホエールズの試合を見ていた僕が横浜に引っ越したのとほぼ同じ頃、ホエールズは横浜に移転して横浜大洋ホエールズになった。それ以来、自分にとっては特別なチーム…
“200年前に書かれた『フランケンシュタイン』が提示する問題系の現代的な意義=「つぎはぎ」「知性や労働の複製」「母性をめぐる解釈」などをめぐり、日本の戦後SFへの継承をたどる!鉄腕アトム、鉄人28号、人造人間キカイダーなどの国産の漫画、アニメを「怪…
“昭和30年代後半の東京。才気に満ちた美貌の苦学生・鏑木明は、アルバイト先の屋敷で社長令嬢・多賀恵美子と出会い、偶然にも特権階級への足掛かりを手にする。献身的だが平凡な恋人・容子を捨て、明は金持ち連中への復讐を企て始める。それが全ての悲劇の序…
またまた行って参りました丸屋九兵衛さんのトークライブ!前回の下北沢から今回は代官山に舞台を移しての開催。オシャレな代官山の会場だけにシアターサイバードはすっきりと洗練された印象。しかも前回より広く、スペシャルホストのサンキュータツオさん(…
宇宙人でもなく宇宙怪物でもなく<宇宙生命>SF。ということで、ある意味SFの王道である侵略者タイプではなくユニークな生態がポイントとなる作品のアンソロジー。さすが百戦錬磨のアンソロジストである中村融さん、ひねりが効いている。(特に面白かったも…
SFが好きで長い間読んでいるが、はまるきっかけとなったのは雑誌である。SFマガジンやSFアドベンチャーが本屋に並ぶの日を心待ちにした体験が何よりも読書の喜びの原点である。あと短篇小説好きなのでショートショートランド誌も大好きだったなあ。現在そう…
評判が高いので観てきたが予想以上に圧倒的な力を持つ作品だった。傑作。 原作はいわずと知れた名作(不勉強にも未読)。戦闘以前に夥しい餓死者を出したフィリピンのレイテ島の過酷な体験を小説化したものである。塚本晋也監督作品は『鉄男』しか観たことが…
細切れの夏休みで今日は雑用をすませて映画を観てからまだ時間があったので横浜美術館の蔡國強展へ。 蔡國強展:帰去来 | 横浜美術館 蔡國強は1957年生まれ。絵画などに爆薬による硝煙の跡を合わせるなどの作品で知られているようだが、花火のパフォーマンス…
去る8月19日丸善&ジュンク堂渋谷店で行われた<豊崎由美さんの読んでいいとも!ガイブンの輪>第40回に参加した。今回はアジア文学特集ということでブログ主はまだあまり読んでいないジャンルの貴重なお話をうかがうことができた。中でも2012年に旅行をした…
いろいろ新作映画があるんだけど、ついつい古い映画観ちゃう。 渋谷シネマヴェーラで2本観た。 『アタラント号』(L'Atalante)(1934年) ジャン・ヴィゴ(Jean Vigo)監督、懐かしいな。大学に入学した時、フランス語の先生がシネフィルで(フランス語はものに…