異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

ちょっと007映画を観てみた1

 007ジェームス・ボンド映画、Q-B-CONTINUED vol.5のテーマなのだが割と観ていない・・・。というわけで映画50年以上にもなる長尺シリーズを幅広くおさえるのはとても無理にしても3本ほど観てみた。

ロシアより愛をこめて』(1963年) シリーズ第2作。ソ連情報局、というのが時代を感じさせる。イスタンブールが舞台など世界をまたにかける007らしさがよく出ている。ただゆるさもあって、これは時代的なものだけじゃなくどうも定まったあれこれを盛り込もうとして全体に長くなっている気もしなくもない。そのあたりが個人的にはダラダラしているように思えて昔からはまらなかった理由なんだよな。よく指摘されているように、エヴァンゲリオンを連想させる曲があるね。
From Russia With Love Score ''007 Takes The Lektor'' - YouTube


ゴールドフィンガー』(1964年) こちらはシリーズ第3作。秘密兵器を開発するQとのやり取りがポイントで、そこは『スカイフォール』に受け継がれている。ただ少々ナンセンスな部分が目立ち、『ロシアより愛をこめて』の方が完成度が高いかな。相変わらずテーマソングはいいんだけどね。そういえば直接的な残酷描写(やエロも)は控えめなんだけど割と人が死ぬのもこのシリーズにはあるかな。車をスクラップにするシーンがやたらと長かった(のに特にオチはなかった)のはちょっと気になった(笑)。

スカイフォール』(2012年) 日本で12月に公開される最新作『スペクター』の前作。新しいのでさすがにゆるさはなく冒頭のアクションシーンからスピーディに展開。シリーズの興行成績をぬりかえたというのもなるほどで文句なく面白い。悪役を演じるバビエル・バルデムは見事でその実力をまざまざと見せつける。終盤のスコットランドの古い屋敷での攻防は見応えがあるが、屋内で防戦をするというのはなんとなく007らしくない感じもあった。ただダニエル・クレイグでややシリアス路線に変更となったという話も聞くが、結局全体としてはフォーマットを忠実に踏襲している印象だ(熱心なファンではないので雑感だが)。
※MによるTennysonの詩はUlyssesということだ。
SkyFall M Poem Scene - YouTube



さてさらにあと何本か観られるかなあ・・・