2018-01-01から1年間の記事一覧
というわけで後編は80年代のクイーンのアルバム紹介である。基本オリジナル・アルバムのまとめ。リアルタイムで体験したものを重視して、というのと正直全部は網羅できないということもある(苦笑)。調べはじめてソロ活動もかなりさかんな時期だと気づいた…
さて当ブログ主、熱心なクイーンファンとはとてもいえない。それどころかアルバムも通して聴いていないのが結構あった。しかし同時代で過ごした身としてはちょっと言及しておきたいところがある。まあ一応クイーンとロックリスナーとしての自分の距離感を示…
ロブ=グリエ、識者の方々が言及していたので以前から気になる存在で2冊ほど読んでいた(『消しゴム』は面白かった)が、やはりよくわからないところもあってどうもはかりかねる作家という印象があった。映画を撮っていたことも不勉強ながら今回はじめて知っ…
『オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」』鈴木董 当ブログ主が現在最もはまっているのがTVドラマ「オスマン帝国外伝」なのだが、おかげでオスマン帝国自体にも興味が出てきた。で、丸屋九兵衛さんの選書フェアで並んでいた本書を読んでみた。奴隷上…
『記憶よ、語れ』ウラジミール・ナボコフ ナボコフの自伝。激しく社会変動し戦争の世紀でもあった20世紀、個人としても貴族の家系で祖国を追われるなど歴史の波にのまれてきた傑出した作家がなにを見つめたか。そうした様々な歴史的な出来事との関わり、ある…
「カメラを止めるな!」(2017年) これは正確には9月末に観た。判通りで非常に面白かった。芯となるアイディアの素晴らしさもさることながら、ディテールや俳優の個性など肉付けがしっかりしていてそのアイディアをより効果的にしているところが勝因。 「エ…
あんまり読めていないのは相変わらず。『文字渦』円城塔 シミルボンに投稿しました。 shimirubon.jp『リズムがみえる』トヨミ・アイガス/ミシェル・ウッド(日本語版監修ピーター・バラカン) シミルボンに投稿しました。 shimirubon.jp (サウザンブックス…
まだ9月少し日にちが残ってるけど。 9月8日<「アルジャーノンに花束を」の翻訳者が語る その半生と翻訳の魅力>というイベントに参加してきた。 www.asahiculture.jp 名翻訳家である小尾先生の半生が語られるということで、期待通り大変素晴らしい内容だっ…
「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ(Yankee Doodle Dandy)(1942年)(録画視聴) 大学生時代にシネフィルであった講師が絶賛していたが観るのは初めて。ど直球国威高揚映画で見事なまでに<正しい>人々ばかり出てくる映画で、さすがに今ではpolitically i…
もう8月も終わり。 『機械じかけの夢』笠井潔 長年通読できていなかった名SF評論集。初めて出会ったのは30年以上前でほとんど歯が立たないといった状態だったが、さすがにこちらも経験値が上がったせいか把握しやすくなってきて、面白かった。正直まだまだ…
ランキング参加中読書去る7月30日に昨年7月に亡くなられた山野浩一さんのお別れの会が行われ、いちSFファンとして参加させていただいた。 単なるファンではあるが、山野さんと関わりの深い方々によって刊行された半商業誌「SFの本」によって10代に初めてプロ…
7月はなんだか読了本が少ないな・・・。 まずは参加した読書会の話でも(笑)。 第15回怪奇幻想読書会に参加。 第1部は課題図書フィニイ『ゲイルスバーグの春を愛す』。フィニイは数年前に初めて読んだくらいで、ここのところ入手困難な状態の本が多く同書と…
まだ7月終わってないけどね(笑) 「宇宙からの脱出(原題:Marooned)」(1969)(TV視聴) 随分前に録画したもの。事故で宇宙船に取り残されたクルーたちの帰還を描くリアリスティックな宇宙もので「ゼロ・グラビティ(Gravity)」の先行作品といえる。こち…
6/23には丸屋九兵衛さんのトークイベントダブルヘッダー。 Soul Food Assassins vol.6 は黒人英語の歴史的な背景からくる文法の話など面白かった。スラング、とステレオタイプに軽んじられる問題についてはしつこく訂正をしないといけないことがよくわかる。…
4/9にStewart CopelandとAdrian BelewのバンドGizmodromeのライブ観た。一度はAdrian Belewを観ておきたかったので。さすが腕利きばかりで演奏は素晴らしく想像以上に良かった。彼らのオリジナルはStewart Copelandが中心になったPoliceないしAdrian Belewが…
今年もSFセミナーに参加。 最初の新進作家パネルではマイペースに独特な奇想から創作をしていくような石川宗生さんの作家というより現代アーティストといった佇まいとオタク文化とアイディアの組み合わせから創作をしていく草野原々さんのハイテンションなキ…
あっちこっちつまみ読みしたが・・・全体としては低調モード。 あ、読書イベントには参加して面白かった。 『ドン・キホーテ』 前編一・二 セルバンテス 遅々として進まないが、なんとか読了したいシリーズの一つ(笑)。いや面白いですよ。周囲がドン・キホ…
さて以前のブログで扱った鎌倉園こと扇湖山荘、 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/event/1125senkosansou.html (全くご存知でない方のために補足。わかもとで財をなした長尾欽彌の別邸がここ。私事になるが、鎌倉に転居して散歩してい…
『鉄の夢』ノーマン・スピンラッド 途中まで読んだ状態で数年放置していたがようやく読了。アメリカに渡ってB級SF作家になったアドルフ・ヒトラーが書いた「鉤十字の帝王」とその解説からなる、改変歴史ものの入れ子構造で有名な作品。もちろんこの「鉤十字…
とはいえ劇場で観たのは1本のみ。来週は観られないので備忘録。 劇場で観たのは 「ブラックパンサー」(2018年) 宣伝で知ってからアフロフューチャリズム好きとしては観たくてたまらなかったのだが、時間がなくてようやっと。内容は期待以上のもので大変素晴…
海の近くに住んでいるが雪が降ってもタイミングが合わないとなかなか景色が見られない。 今日は3月で休みなのでちょっと散歩に出てみた。 雪と桜 雪と梅 海に着いた。薄っすらと砂浜に積もっている こんな寒さでもサーファーが 気温のせいだろうか海から蒸気…
2月はとりわけあっという間に過ぎてしまったので(当然)、全部まとめて。『横浜駅SF』柞刈湯葉 失礼ながら意外にもアイディア豊富で話のバランスも取れていて面白かった。ちなみに昨日も現実の横浜駅はまだ工事を続けていた(笑)。『誰がスティーヴィ・クライ…
もう2月か・・・。読んだ本やイベントの話など。 『黒死病ーペストの中世史』ジョン・ケリー 14世紀のヨーロッパを席巻したペストの広がりを丹念に追った研究書。病原体の特定ができていない時代の大量死についての貴重な記録がまとめられていて発見が多い。…
年明けてから家での観賞を含め何本か観たので感想(たぶん今月はもう観ない観られない)。「君の名は。」(2016年) ようやく観た(パソコン視聴)。基本的にアニメは詳しくないのだが、古典的な入れ替わりテーマを定石を適度に外しつつテンポよく見せている手つき…
あけましておめでとうございます。 完全に備忘録となりましたが今年も月1ぐらいでは更新しますのでよろしくお願いいたします。さて映画の感想も定期的には書かなくなってしまったので、1年のまとめをベスト選びしつつ感想をかかなかった映画についても書いて…