異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

イベント<手塚眞プレゼンツ星くずサロン SPECIALパール兄弟meets 星くず兄弟>を覗いてきた

 
 <手塚眞プレゼンツ星くずサロン SPECIALパール兄弟meets 星くず兄弟>というイベントがあった。この<星くずサロン>定期的に行われているようなのだが、今回は自身が監督した1985年の映画「星くず兄弟の伝説」の続編が完成したことを記念して(公開は来年初めらしい)当時の関係深いメンバーでトーク&ライヴということになったようだ。
 参加した、といいたいところだが遅くなったので泣く泣く帰宅・・・(遠距離者の割には準備が不足してた)。
 実にSNS時代らしいきっかけで、パール兄弟の話をTwitter仲間としていて「実はパール兄弟好きなんだけどライヴには行ったことないんですよー」みたいなことを書いていたら、ヴォーカルのサエキけんぞう氏自ら「今度ライヴあるよ!」とのお誘いがいきなり。日程も空いていたので行くことに。
 多少忙しくて当日までイベントの内容をちゃんと把握していなかったので、遅くなることにあまり気づいておらずこれはしまったとら思いつつ途中での帰宅を決心・・・。失敗した・・・(同じところでやった<脱法ラジオ>も遅くまでやっていたから、早く気づくべきだったんだが)。
 まあそれはともかくイベント自体は大変面白かった。周囲も自分も洋楽中心に聴いていたので、東京の変化するロックシーンにはあまりアンテナがなく(友人たちは日本のメタルシーンはある程度押さえていた気はするが)断片的にしか知らなかったが、一番初めに好きになったバンドはPINKでパール兄弟も好きだったし後にはVIBRASTONEにもはまったという具合にとにかく自分の趣味は近田春夫氏周囲をぐるぐるしていたわけだ。前半のトークで映画『星くず兄弟の伝説』戸川京子が出ていたり、手塚氏が監督した「ケンタッキーの白い女」のヴィデオに岡崎京子が出ていたり、当時のアイコンたちのつながりはあまり知らなかった者には興味深い。もうちょっと当時のものを読んだり聴いたりしようかなあ。
 急速にシーンが変わっていく当時についてサエキ氏が「(物事の)時系列が非常に大事。1日1日というと大げさだが少なくとも月単位でとらえないといけない!」と正確性を強く求めていたのが印象的だった。予備知識がないため詳細は記憶が曖昧だが(悲)、近田氏が窪田晴男氏を見出したこと、映画のイベントなどで手塚眞氏がロックシーンと結びついたことなどが大きかったようだ(ざっくり)。
 それにしても今から思うとこの時期に架空のバンドをテーマにコンセプトアルバムを作り、それが映画になるというような近田氏の着想の新しさと行動力はホントに凄い。先駆性の塊みたいな人だ。
 一部のみしか観ていないので感想というには失礼だが、ライヴももちろん素晴らしかった。特に窪田氏のギターはやっぱりカッコよかった。多ジャンル混淆のサウンドを支えるリズム隊とキーボードの三人の演奏ももちろん最高で、時代をとらえた抜群のセンスを持ち表現力の高いヴォーカルのサエキ氏と合わせに実に強力な布陣であることがよくわかった。今年はパール兄弟としてはもうやらないらしいが(どうやらサエキ氏と窪田氏のユニットはどこかであるっぽい)、ちょっとスケジュールをチェックして是非再戦したい。
 そうそうSNS時代らしいエピソードをもう一つ。イベント後に気分が80年代になったので昔のことをつらつら考えていて1988年に来日したTrouble Funkのコンサート開始前にサエキ氏がいらして、友人と盛り上がったことを急に思い出した。そのことをtweetしたら、サエキ氏ご本人からご同意をしていただいた。その当時ご本人とそういったやり取りをすることになるとは想像もしていなかった。きっかけもTwitterからでいかにも現代らしいなあと感じた。