・「100分de名著スペシャル 100分de萩尾望都」NHK
話題になっていたので再放送を録画で見た。実はここ数年で『トーマの心臓』『ポーの一族』を読んだくらいなので、全くファンとはいえず、その分全体が教わることばかりであった。いやあ『イグアナの娘』は母娘関係の難しさを既に1992年に描いていたのか、すごいな。まだまだ認識の足りないことが多いのだなと気づいたが、少々乗り遅れもいいところかな。まあ少しずつでも読んでいこう。とにかく良い番組であった。そういえば、TH No.83の岡和田晃氏の連載「山野浩一とその時代」(12)に1977年の別冊新評での手塚治虫と萩尾望都の対談について記載がされている。その対談で(別冊新評の現物にはあたってはいないのだが)、大御所手塚の(現在からみると)ジェンダー的に偏った発言に困惑している様子から、間接的に、仕事上普段から並々ならぬ苦労があったことが想像される。しかしそうした先駆者としての苦難が作品と結びつき、読者の支持を得て、40年以上経っての答えがこの番組だということなのかもしれない。
・「THIS IS IT」 (2009年)
言わずと知れたMJのあれ。BSでやっていたので録画視聴。Michaelのステージをつくっていく姿が残されている。本番が記録されている他の時代のどれかはちゃんと観ないとなあ。Judith Hillは日系なのを今更知った。あとKento Moriは、MJに選ばれたけど参加はしてないから、ここには出てこないのね(全然関係ないが、ググったら東京理科大やめてるのか。いろいろ能力ありすぎ(苦笑)。
・「原子の力を解放せよ 〜戦争に翻弄された核物理学者たち〜」 NHK BS
録画してたのを見た。戦争に翻弄された日本の核物理学者たちの話。戦後、平和利用的な意図で続けられた研究が、進駐軍の警戒心から全て取り上げられて終了してしまうところが印象的(そのことでアメリカは学者たちから国際的な非難を浴びる)。いろいろ知られていない話がまだまだあるんだなあ。なかなか面白かった。
これも以前の番組の録画視聴。ナチス収容所でユダヤ人でありながら大量虐殺に協力させらたゾンダーコマンド決死のメモを分析した番組。支配する側のあくまても手を汚さないやり口には幾度となく人間不信を募らせてきたが、今回もそう。事実と向き合うことがせめて我々に出来る事か。