映画も観ていない、本も新刊1冊のみと散々な状態だが、やるか(割と美術展には行ったか)。
◎新刊
『MOCT「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』青島顕
唯一の新刊が同級生の本というのも誤解を招きそうだが、ホントに面白いので多くの人に手に取って欲しいので。単純な二分法で決定されがちな現在の世界状況に対し、真摯に丁寧に思考する大切さを感じる本である。
◎旧刊(2022年以前)
まずはフィクション、SF・ファンタジー~幻想文学。
・『時ありて』イアン・マクドナルド
・『花と機械とゲシタルト』山野浩一
今年前半は山野浩一再発見の年でもあったなあ。『花と機械とゲシタルト』再読であったが、アフロフューチャリズムに対する感性も先取りしていたのが山野浩一の凄さである。トークイベントも有益な情報が多かった。
koichiyamano.blog.fc2.com
・『破滅の王』上田早夕里
これも面白かったなあ。上田早夕里はもっと読まないとな。トークショーも良かったし。
conserva.hatenadiary.jp
・『流れよわが涙、と警官は言った』フィリップ・K・ディック
長年の課題本がようやく(苦笑)。割と渋い作品だった。
・『もうひとつの街』ミハル・アイヴァス
この作品もインパクトがあったな。イメージ喚起力の豊かさ。
・『アーモンドの木』ウォルター・デ・ラ・メア
その他文学、ミステリなど。
・『アメリカ大陸のナチ文学』ロベルト・ボラーニョ
ぶっ飛んでいたのはこれかな。SFでもある。架空の人物事典を作るタイプの楽しみ。
・『レイチェル 』ダフネ・デュモーリア ・『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』川本直
あとノンフィクション。
・『アフロフューチャリズム ブラック・カルチャーと未来の想像力』イターシャ・L・ウォマック
・『SFの気恥ずかしさ』トマス・M・ディッシュ
この辺は2022年刊行だけど、SFノンフィクションが充実していたことが分かるね。この流れは大事にしたいなあ。
あとはコミックは『らんま1/2』『大奥』を読んでいたね。
そうそう。シミルボンが閉鎖されて、記事をこちらに移行したこともあったね。まだまだ移行中だけど、正直ちょっと悲しかったね。最近は投稿できてなかったけど、自らのペースで少し気を入れて書く場があったのはありがたかったのだけれど。正直まだちょっと気落ちしている。
引き続き丸屋九兵衛イベントは積極的に参加。これはもうライフワーク的なものなので。
その他、美術展ではマティス展とキュビスム展が良かったなあ。映画はほんの少しだけど「少年と犬」は観ることが出来て良かったかな。
matisse2023.exhibit.jp
cubisme.exhn.jp
unpfilm.com
こうしてみるといろいろ遊んだな(笑)。今体調がいまいちで自信喪失気味なので、来年はいろいろ行けるか不安になっているけど、体に気をつけながら、また遊びに行きたい。と、いうことで来年もまたよろしくお願いいたします。よいお年を!