異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

2023年11-12月の文化活動

 晦日に慌てて更新(笑)

 11-12月の文化活動。

 11/6上野の東京国立博物館「京都・南山城の仏像」展、「横尾忠則 寒山拾得」展へ。

   仏像に詳しくない犬なので、前者は(世代的にも)みうらじゅんいとうせいこうの解説がありがたい。器用過ぎる感じがして、いとうせいこうは昔から(長いこと)どうも苦手なのだが、そろそろ『見仏記』は気になってきた。年のせいかもしれないなあ(苦笑)。

yamashiro-tokyo.exhn.jp

www.youtube.com

 さて後者だが、横尾忠則はとにかくエネルギーを感じるので昔から大好きなんですよ。最近は寒山拾得を題材に取っているらしい。この寒山拾得、唐代の禅僧コンビで古くから文学や芸術の題材にされているようだ。しかし横尾忠則にかかると大谷翔平は出るわ。

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 掃除機を振り回すし。

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 ポーもランボオランボーも乱歩も一切合切、混然一体。森羅万象、万物渾然一体、横尾曼荼羅なのである。実に気持ちが良い。

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 ちなみに山田五郎の美術動画でみうらじゅんの最近の仏画が紹介されていたが、横尾忠則に接近しているね。真似ということではなく、根底に影響があるのだろうなあ。

 11/25には東京都美術館「永遠のローマ展」へ。

roma2023-24.jp

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 古代ローマ中心かと思ったらそうでもなく、カピトリーノ美術館展といった感じだったかな。いずれにしてもローマの建国神話だとかを考えたことはなかったし、都市ローマの全体像とか見どころが沢山あって面白かった。

 それから同時にやっていた「いのちをうつすー菌類、植物、動物、人間」もなかなか良かった。生き物についての様々な展示や、動物園の歴史の展示などがあったのだが、特に小林路子のキノコアートが良かったなあ。添えていあるキノコの解説で「毒がなければ普通のきれいなキノコ」みたいなのがあったり味の感想があったり絵も素晴らしいのだが、それもまたいい感じなのだよねえ。

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 12/20にはちょっと機会があって、歌舞伎版ルパン三世「流白浪燦星を。

 高校の頃授業で観たきりかなあ。ということで少々不安もあったが、いや実に楽しい。やはり風雪に耐えてきた芸能は凄いな。ある程度小説や映画などフィクションやエンターテインメントに親しんでいれば、若い人でもわかるんじゃないかなあ。たしかに一部の言葉回しは若い人にはとっつきにくいところもあるかもしれないが、時事ネタも入るし、初心者でもあっと驚く様な仕掛けや演出が随所にある。やるなあ。

 

 

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