異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

ノンフィクション(一般)

<シミルボン>再投稿 品揃えを見ているだけで飽きない現役の<町の本屋さん>たらば書房

ランキング参加中読書※これは #I LOVE BOOK STORES! という本屋さんについてのコラムやレビューを募集した際に書いたもの。幸いにも「たらば書房」は現役で今も利用しています(元投稿にあった写真等は削除し、その分少し文章を修正しました。以下本文です)…

2023年ベストブックス、他いろいろ年間まとめ

映画も観ていない、本も新刊1冊のみと散々な状態だが、やるか(割と美術展には行ったか)。 ◎新刊 『MOCT「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』青島顕 唯一の新刊が同級生の本というのも誤解を招きそうだが、ホントに面白いので多くの人に手に取って欲しい…

<シミルボン>再投稿 コラム「敵と味方をわけるもの」

ランキング参加中読書 <シミルボン再投稿シリーズですが、<シミルボン>では投稿を盛んにするためにお題の提供も定期的に行われていました。数は少ないのですが、そうした企画に合わせて書いたものもありました。以下のコラムのお題は「#おしえて、せんそ…

<シミルボン>再投稿 連載「放克犬のおすすめポピュラー音楽本 第2回『アメリカは歌う。歌に秘められた、アメリカの謎』東 理夫

ランキング参加中音楽 『アメリカは歌う。 歌に秘められた、アメリカの謎』東 理夫 ~歌は世につれ、世は歌につれ。アメリカの音楽と歴史の深い結びつきがわかる好著~ さて第一回目はボブ・ディランの本を紹介した、このなんともとらえどころのないミュージ…

丸屋九兵衛さん2023年夏は<万物評論家の夏休み:SCIENTIFIC LOVE>!!

丸屋さんのイベント続々!というわけで、7月~9月(視聴は9月末まで可)は<万物評論家の夏休み:SCIENTIFIC LOVE>!! https://scientificlove2023.peatix.com/ ①【Q-B-CONTINUED vol.73】アニ丸屋プラネット完全版! 地球は驚異に満ちている(動物界限定…

2021年9月に観た映画やTV番組など

・「わが谷は緑なりき」(1941) ほぼ観たことがないんじゃないかというジョン・フォード(西部劇のイメージが強いが、検索したらいろんな映画撮ってるんだな。それから、例の「国民の創生」にも俳優で出ているのか…)。これは19世紀末のウェールズ、実直な炭鉱…

2021年7月に読んだ本、SFセミナーも参加

調子はまあまあ、といった感じです。 『夢の木坂分岐点』筒井康隆 サラリーマンの主人公が、多重的な人生を夢経由で移行していき、全体がメタフィクション化する幻想文学作品。ただユングやフロイトを背景にしたところやサラリーマンの生活や内面といったフ…

2021年3月に読んだ本

相変わらず低調ですなあ。 『1984年に生まれて』郝景芳 一人称で著者自身を連想させるタイトルながら、語り手の軽雲は(多彩なキャリアの著書とは違い)より平凡な人物として設定されているなど、あくまで。様々な手法がとられ、著者の文学的センスが色濃く現…

丸屋九兵衛さん、イベント<アジア文化祭2021【丸屋九兵衛トークライブ】>

丸屋九兵衛さんイベント、今回は<アジア文化祭>と題しての6イベント。 【旧暦年賀状付き限定特上コース】を応募して、年賀状をいただく。 もう一枚は、2015年にプレゼントで応募した分。もうファン歴も長くなってまいりました(笑) ・【丸屋九兵衛のMUSIQ…

2019年5月に観た美術展、TV番組など

・「トルコ至宝展」@国立新美術館 終わるといけないので行ってきた。オスマン帝国外伝にはまったのでこれは見逃せません。スレイマンの衣服もあったねえ。宝飾品が何よりも豪華で素晴らしかったが現在のイメージとは違う細長いチューリップの花が必ずといっ…

2018年1月に読んだ本(それから参加したイベントなども)

もう2月か・・・。読んだ本やイベントの話など。 『黒死病ーペストの中世史』ジョン・ケリー 14世紀のヨーロッパを席巻したペストの広がりを丹念に追った研究書。病原体の特定ができていない時代の大量死についての貴重な記録がまとめられていて発見が多い。…

2017年4月に読んだ本

4月はいろいろ忙しくて少なかったなあ。反省(積読ばかり増えていく傾向がさらに加速しておる・・・)。 『スウィングしなけりゃ意味がない』佐藤亜紀 19世紀ポーランドの農村を舞台にした重厚な『吸血鬼』から一転、今度は第二次大戦中のドイツ都市部で監視の…

2017年3月に読んだ本

昔買って積んでいた文芸誌を結構拾い読みした。 『新潮』2015年9月号 川上未映子「苺ジャムから苺をひけば」 腹違いの姉がいることを知った少女。技巧的には文句なしだが、手堅過ぎるのと子どもたちが妙に大人びているのが気になりいまいち。 金井美恵子「孤…

2016年7~9月読了本

諸般の事情でなかなか長い読書感想が書けない。ただ備忘録の役割も果たせなくなってきているので、しばらくはメモ書き程度でブログ記事以降の読了本の整理。『カント・アンジェリコ』高野史緒 サイバー・バロックの煽り文句も踊る、カストラートとハッキング…

『クレオール語』 ロベール・ショルダンソン

“ヨーロッパの植民地社会で育まれ、特別な歴史を体現するにいたったクレオール語は、どのように発生したのか?本書は、ピジン語との比較検討やこれまでの理論的研究を手際よく紹介したうえで、社会言語学にもとづきながら独自の説を提唱している。クレオール…

『特殊な本棚』柳下毅一郎、『ロデリック:(または若き機械の教育)』ジョン・スラデック

エッセイと長年刊行が待たれていた大作が同時期に出て、ちょっとした柳下毅一郎祭りとなっている(多少時間が経ってしまったが(笑) さて『特殊な本棚』。本の雑誌の連載で欠かさず読んでいた、一風変わった本を毎回紹介するエッセイ。柳下氏には翻訳家・映…

『ロジ・コミックス:ラッセルとめぐる論理哲学入門』

『ロジ・コミックス:ラッセルとめぐる論理哲学入門』 アポストロス・ドクシアディス/クリストス・パパディミトリウ アレスコス・パパダトス=作画 アニー・ディドンナ=彩色 松本剛史=訳 高村夏輝=監修‛20世紀を代表する哲学者にして、数学者・論理学者…

『逆立ちしたフランケンシュタイン 科学仕掛けの神秘主義』 新戸雅章

科学者のイメージってどんなだろう。世界がよくなる理想を追い日夜寝る間を惜しんで研究する高潔な人物だろうか。はたまた不気味な発明を密かにすすめ自らの研究のためなら他人の命すらなんとも思わない冷徹な人物だろうか。フィクションの中ではしばしばそ…