Endrecheri(エンドリケリー)「Naralien」
予想以上のどFunkアルバム。Go-goを思わせる曲など世代的にツボなものがあるが、例えばI'm gonna show U how 2 FUNKにはGeorge Clintonのソロなんかのテイストがあるとこなどセンスがシブい。言葉遊びなどにもP-Funkを十分に咀嚼していることがうかがわれ、奈良spacyな感覚がユニーク。堂本剛おそるべし。
※そういえば(DVDプレイヤーが故障していたので後から付録DVD観たんだけどやっぱりライヴカッコいいね。一度観てみたいなあ。
丸屋九兵衛さんの詳細なレビュー → https://wezz-y.com/archives/68803 コンサートかま長いというP-Funkフォロワー徹底ぶりが一番笑った。
雑誌「音楽と人」も買ったよ。 http://ongakutohito.jp/ongakutohito/ インタビューで真摯な活動ぶりがうかがわれる。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 」
1960年代文化と映画への愛情に満ちた作品で面白かった。途中ラジオからIllustrated Manがどうのこうのという発言が流れる場面があったが、映画版がこの作品の1969年に公開されてるのでその話かな。
https://en.m.wikipedia.org/wiki/The_Illustrated_Man_(film)
以下のインタビューにある、ドクトロウのラグタイム読みたくなるね。 https://www.excite.co.jp/news/article/Tvfan_1198326/
「工作 黒金星と呼ばれた男」(2018年)
1990年代後半以降の韓国と北朝鮮の交流事業をめぐる諜報活動を描いたサスペンス。善悪が一筋縄ではいかない世界を俳優陣がよく表現した心理劇の趣向をとっている。前半クールでスリリングなスパイものが後半にアクションになると思いきや(南北統一というよりもその前の段階の)南北交流への思いあふれるエモーショナルな展開に流れる展開、またそこから提示された解決策には、多少戸惑いを覚えなくもなかったが、いまだ終戦ではなく休戦状態にある政治的緊張を抱えた韓国映画らしい力作だ。
「トールキン 旅のはじまり」(2019年)
面倒をみる神父さんはTNG・DS9のオブライエンだったねえ。まあそれはともかく。トールキンについては詳しくないのだが、割と史実に忠実なのではないかという声を複数の方面から聞いた。基本的にはシンプルな友情の物語でよくまとまっているし演出もそんなに過剰ではなく良い作品だと思う。名古屋SFシンポジウムで中野善夫さんのパネルで、中野さんが訳されたトールキンとCSルイスらについて書かれた『インクリングス---ルイス、トールキン、ウィリアムズとその友人たち』の話が出ていて読みたくなった。(基本的には映画より後の話ということで入手困難なのだが大変気になる。再刊されないかなー。この本でも映画の登場人物たちもでてくるみたいだし)。
あと何年もかかったけど、刑事コロンボ全部観終わった。最後はコロンボ・ミーツ・レイヴパーティといった内容で、昔気質のコロンボが先端の文化と出会う(でも新進のテクノロジーにも高い理解力を示し、敵を出し抜く)お馴染みの内容だが、2003年までやってたんだなあ。新シリーズの方はコロンボにいろんな服装を着せたり、あざとい演出などギミックが目立ち、嫌う人がいるのも分かるが、悪くない作品も結構ある印象。