・「トルコ至宝展」@国立新美術館
終わるといけないので行ってきた。オスマン帝国外伝にはまったのでこれは見逃せません。スレイマンの衣服もあったねえ。宝飾品が何よりも豪華で素晴らしかったが現在のイメージとは違う細長いチューリップの花が必ずといっていいほど登場する刺繍類もよかった。一番笑ったのは陶器で中国から来たのは地味だったので宝石をいくつも散りばめてしまうオスマンスタイルであった。
・「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」@国立新美術館
こちらもついでに観てきた。ウィーン世紀末美術というと耽美あるいは退廃といった印象が強いが非常に洗練されたデザイン感覚というものがあるのだなあと今回認識をあらためた。あと派手な女性遍歴のイメージがあってたしかに美しい女性画が多いクリムトだが割とムキムキ男性の絵も結構あるような。またウィーン世紀末美術の前にビーダーマイアーの時代、市民文化が隆盛を誇った時代があって日用品の機能美が素敵だった。上記のオスマン帝国の食器とは好対照(どちらにも魅力があるところが面白い)。
・クリムト展@東京都美術館
あまり時間が無かったので駆け足っぽくなってしまったが観た。いろんなものを取り込みながら高いデザイン性の作品を作り上げてきたのだなあというのが感想(月並みになるが)。複製だったが分離派美術館の《ベートーヴェン・フリーズ》のスケールの大きさが印象深かったなあ。《オイゲニア・プリマフェージ》の背景には日本画の鳥を模した生き物が描がかれているということだが、何が素だとしてもちょっと借り物っぽいぎこちなさがあったりして技巧的な画家としてはご愛敬といったところ。
・NHKスペシャル「朝鮮戦争 秘録〜知られざる権力者の攻防」
東西陣営の対立をベースにしながら北朝鮮の背景にあったソ連・中国の思惑もあり長期化し多くの犠牲者が出てしまったやりきれない思いのするドキュメントだが、米軍に奇襲作戦で協力し犠牲者も出た2000人にも及ぶ日本人船員たちがいたことは驚きだった。戦後平和が続いてきたという紋切り型の言い回しには十分注意する必要がある。
・スタートレックあれこれ
うちはケーブルテレビでスーパー!ドラマTVも入るのだが、最近スタートレックシリーズをいろいろやっていて基本宇宙大作戦(TOS)の一部や新スタートレック(TNG)の一部しか観ていないのでランダムに録画してはHDDドライブを占拠して困っている(もう少し小出しにしてくれれば良かったのだが)。でまあボチボチ観ているわけだが、雑感を羅列
:TOSは結構怪奇趣味がある。
:TOSは案の定美女に騙される系のエピソード多し。美女に弱いのはカークだけではなくクルー一般で、今ではポリティカルコレクトネス的にアウトな部分そこかしこに(まあ同時代の他の番組よりはかなり進んでいたのだろうけど)。
:TOSシーズン1 2話セイサス星から来た少年(Charlie X) 超能力を持つ少年がエンタープライズ号で騒動を起こす話だが、少年がスポックにブレイクの詩を朗読させるシーンがある。
:TOSシーズン1 4話魔の宇宙病(The Naked Time) スールー(カトー)が裸フェンシングをするのはこの回。
:関係ないがTOS観た後のコロンボにでてきたウィリアム・シャトナーのも矢島正明さんだということに気づいた。
:DS9同性愛的な要素もでてきて(当然ながら)大分表現が変わってきている(シーズン4 6話禁じられた愛の絆(Rejoined)。
:DS9シーズン4 10話ドクター・ノア(Our Man Bashir) 徹底的な007パロディ回。