異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

2020年1月に観た映画、イベント

マイマイ新子と千年の魔法」(2009年)

 録画視聴。「この世界の片隅に」の片渕須直監督の、日常と非日常が重なる世界を巧みに描出する手腕がよくあらわれていて面白かった。

「劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇」「螺巌篇」(2008、2009年)

 録画視聴。タイトルは知っていたものの予備知識ゼロで観たが、楽しい作品だ。ドリル、といえば世代的には破裏拳ポリーマーのポリマードリルあたりを思い浮かべ、そういえばドリルには胸躍る何かがあったなーという記憶がよみがえる(「あのぶっといドリルがいいんだ!」といっていたどちらかというとオタク方面ではなくひょうきんものポジションだったウエダくんは今何をしているだろうか)。そのドリルが世界の命運を握るといった感じの大仰で明るいカラーが全体にあるところが楽しい。さらに「螺巌篇」になると宇宙が舞台になり、地面を掘るドリルが宇宙へ!?といった不安感を他所に、次元を穿つといったさらに大風呂敷が広げられる展開には腹を抱えた。こういうのは好きです。

スタートレックBEYOND」(2016)

 録画視聴。ファーストシリーズの賑やかなノリを再現しつつ、登場人物たちの設定を現代的にブラッシュアップさせている。個人的には楽しめたが、このJ・J・エイブラムズの手堅さが鼻につくという人もまたいるんだろうなとは思った。

TVシリーズスタートレックディスカバリー」(2017-)

 スーパードラマTVで15話まで終わったのでそこまで観た。後追いでTNGDS9を観たので、本当の最近作を観たのは初めてで、いやすごいな現代作品はというのが第一印象(苦笑)。いやまあそれはともかく、登場人物の設定が見事にひっくり返されるなどそれぞれの立ち位置が鮮やかに入れ替わったりするところなど非常によくできてるなあと思った。続きも楽しみである。

 さて丸屋九兵衛さんのスタトレイベントも参加してきたぞ。そういうわけでTNGDS9を観てきたのでいろいろネタがわかって嬉しかった。ル・グインが賛辞を送ったピカードの兄とのエピソードはたしかに印象的だった。SF要素は皆無の回で、まだTNG数本しか観ていない時だったものの、しみじみさせるいい話だった。今から思うと、個人的にも最初のTOSとはちょっと違う魅力を感じさせてれるものだった。またファンの熱さ(クリンゴンに特化したイベントまであるとはね)、いろいろな出自の人が俳優陣に揃っていることもよく分かった。また全く知識のないVOYやENTについても知ることができた。

「パラサイト 半地下の家族」(2019)

 久しぶりの劇場映画(なかなかいろいろ立て込んでてねえ)。ポン・ジュノ監督作品は何作か観ていて好きな監督だが、タイトルの地下のジメッとしたイメージをベースに、比較的平凡な人々の日常風景から巧みに仕掛けをほどこして、恐ろしい世界へ誘い込む。実は結婚無茶な話だったりするんだけど、そこはソン・ガンホら一家を演じる俳優陣に生活感があって、どことなくありそうとも思わせる。その結果、格差の問題をしっかりと際立たせてるのよね。流石。あととぼけたようなユーモアが漂うのもこの監督の味だ。ところで「殺人の追憶」をCSでやっていたのに気づいて終盤だけ観たんだが、地にどっしり足のついたようなところが魅力のソン・ガンホなんだけど、まだ若かったんだなあと思った(16年前だから当然か)。あとソン・ガンホ、ブログ主と全く同じ生年月日なんだよね。今更ながらこれもうれしい発見。