久しぶりに映画館に行きました。『DUNE/デューン 砂の惑星』。
その前は『パラサイト』かもしれないな。1年9か月ぶりかな。
他にもいろいろ自粛してるので(仕事柄でもある)、外出しての娯楽そのものが久々な感じ。
目当ての美術展も大分スルーした。
てなわけで、出来不出来の感想もない。
なんだかほっとして、楽しかっただけだ。
このまま世の中が落ち着きを取り戻すことを願うばかりだ。
(この間で多少健康を損ねてしまったが)
まあとはいえ少しは感想も書いておくか。
とはいえ原作の『砂の惑星』は読んだことがあるものの、記憶のはるか彼方。原作との比較はできないな。
よく話題になるリンチ版は未見。たぶんこの2000年のTVドラマは観たような。結構面白かったと思う(それでも筋があまり思い出せない(苦笑)。
さて監督はドゥニ・ヴィルヌーブ。
『メッセージ』や『ブレードランナー2049』。
共通するのは映像のセンスの良さ。
独特の官能性があると思う。
それに比べると驚くようなストーリーや仕掛けで見せるタイプではないようだ。
そもそもの原作も随分昔なので、西洋中心主義的な粗も目につくようになってきているのだろう。
ただ『メッセージ』における宇宙人、『2049』における先行作品を忠実にかつ豪華にアップデートさせた未来世界とキイになるコアイメージを外さないのがこの監督の優れた資質だ。
デューンではやはり<砂>がそれだろう。スパイスという富を湛えながら荒れ狂う砂漠。
そこに比較的シンプルなストーリーを当てはめていく。
そういうことに長けた監督なのではないかと思う。
いわばヴィルヌーブ監督は華麗な映像センスを有する職人といったタイプなのではないか。
それは得難い才能にも思え、個人的には次回作にも楽しみになる作品だった。※追記 Twitterに次回作はあ10/20/23というのが流れたけど、割と先じゃない?(笑)