異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

2021年6月に観たDVDやTV番組

「草の上の月」(1996)
 ロバート・E・ハワードの伝記的な映画があると知り、DVDを購入。ハワードの生涯には興味があるのよね。ハワードの短い生涯で唯一交際したノーヴェリン・プライス・エリス (Novalyne Price Ellis) による、ハワードの回想録"One Who Walked Alone"を映画化した作品。全体は正直じれったい悲恋ものといった地味さを拭えない印象だが、ハワードの実話もので、レネー・ゼルウィガーなど俳優陣・スタッフのクォリティが高い中での製作、なかなか貴重なものとなっている。原作にはあたっていないが、作者はハワードとの会話の記録など詳細に残していたらしく、映画の台詞や場面にもところどころ真実が含まれている可能性が高い。そう思うと波乱のハワードの人生が身近に感じられ、心動かされる。ハワードに関心がある人にはおすすめの作品。
                                                        ・NHKBSのドキュメンタリー カラーでよみがえる大英帝国 エドワード朝時代1901ー1910
たまたまやっていたものを見た。カラーによる着色はどうしても人為的な要素が含まれることから、基本的には批判がついてまとうと思う。が、番組で繰り返し語られるように、白黒では得られない親近感と発見を与えてくれるのは否定できない。大英帝国は小説でもよく扱われるので見てみた。炭鉱労働者、女性の職工、当時多くが労働に従事していた子供たち、庶民たちのつかの間の休暇と当時の人々の姿がよく分かる。面白かった。(当時からある古い遊園地のシーンも珍しくて良かった。たしかBlackpool Pleasure Beachだったはず)
                                                       「ファンタスティックプラネット」(1973年)
 録画視聴(2か月前くらいだったかもしれない。書き忘れていたみたいなので追記)。人間に似た生命体の主人公が、それより大きな生命体ドラーグ人の星で飼育され、成長して抜け出て同じ仲間と出会ってという話。たドラーグ人で知識を吸収した主人公と仲間の未開種族という、文明と未開の図式には植民地的なセンスをどうしても感じてしまうが、そこはSF作品に内在してしまうものなのかもしれない。それでもプロットはよく練られているし、単純な善悪に陥らない残酷で重層的な世界像はフランスらしく思える。ただまあ最大の見どころはストーリーより映像そのものだろう。古いアニメなので動きなんかは地味だが、明らかに英米あたりからは出てこないセンスの奇妙でカラフルな映像表現が楽しい。サーカス的な要素も時にある。どことなく諸星大二郎を思わせる画風。音楽はさすがに少々古いかもしれない。
                                                        引き続きウルトラQも観てる。また断片的に感想を。
・第10話 地底超特急西へ 30分番組によくこれだけ詰め込んだなと思うようなドタバタナンセンスコメディ。オチには宇宙開発時代が反映されているのにも、今となっては歴史すら感じさせたり。
・第12話 鳥を見た 当時の漁村のシーンに時代の経過が感じられるね。(こちらのblogによると伊豆らしい) 最後にいきなり特撮シーンが集中しているのは演出かはたまた単なる編集の都合か。
・第13話 ガラダマ
ガラモンがでてくる回だが、ガラダマ(隕石)モンスターで、ガラモンなのか。知らなかったなあ。