また野球ネタ。
わがベイスターズ、毎回大の苦手としている交流戦でまさかの連勝、3勝1敗の信じられない発進である。
とはいえ、このままいくとも全く思えず。
なにしろ炎上しない先発がわずかしかいなのだから、まあどこかで限界はくるだろうし、チームの首脳陣も理解はしているだろう。
そんなチーム状態は正直どうにもならなそうなのでさておき(苦笑)、この2試合で続けてスクイズをくらった。
5/27はオリックス、5/28は楽天。
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いやあ普段パリーグの試合をあまり観ていないのだが、割とスクイズやるのねえ。
しかし(弱ーいセリーグの最下位独走チームにいわれたくはないだろうけど)、スクイズした方のチームが結局勝っていないよねえ。
古くからのメジャーリーグファンで、1998年ベイスターズ日本一に歓喜した人間だから、当然バントはあまり好きではない(1998年ベイスターズ監督の権藤は「バントのサインは出さない」みたいな発言があった記憶がある。ただ実際には大事なところではチームとしてはバントを利用していた)。
バントって、得点確率が上昇しないというデータがあって、データ重視で戦術面まで徹底しているアスレティックスなんかはいつも犠打が少ないよね。
まあプロ野球ファンでもある当ブログ主はそこまで徹底したバント否定派でもない。
たとえばメジャーリーグでの実績を買われ(実際にはマイナーリーグかな)、日ハムの監督になったヒルマンなんかは、否定的な立場でありながら日本の選手の心理面を考えバントを取り入れたというような発言をどこかでしていたような気がする。
文化的な部分も含め、利用すること自体はいいのではないかと思う。
ただ使いどころは重要だと思う。
スクイズはこの2試合、いずれも試合の前半だった。
今シーズンのベイスターズは先発が非常に成績が悪く、その次に出てくる投手はまあまあでも先発が悪い中登板するので、ピンチに出てくるわけで、得点確率は高いシチュエーション。
一方、ここのところベイスターズ打線は好調で大量得点が可能な打線。
特に気になったのは、5/27のオリックスは5-7で負けているところを6-7にするためのスクイズ。
成功したが、実はまだ追いついてもいない。
5/28はその意味では追加点を取るための手段だから理解はできる。
しかしメジャーリーグ経験者の石井監督だと考えると、メジャーリーグと日本のプロ野球との深い溝が見えてきてしまう。
それはともかく、やはり得点しやすい状況かつ相手の得点を上回るためにはスクイズでは消極的な手段なのではないだろうか。
7-9回のベイスターズ投手陣は実績があり今年もそれなりの結果を残している投手たちなので、そこでは1点を取りにいく発想はありだろう。
利用するなら試合の後半戦ではないか。
試合の前半で、まさかというときに狙ったのだろうし、その意図もわかる。
しかし勝つ確率を高めることと、相手を出し抜くことの意味が転倒してしまってはいないか。
細かい野球ができないベイスターズはスクイズも見破れなかったが、もともとホームランで打ち勝つ方法しかしらないから、意外に影響が小さかったともいえるだろうか。
キツいことをいったつもりが、相手が鈍感過ぎて伝わらなかったみたいな感じなのかもしれない。
いずれにしろ、バント低評価派としては、実に納得のいく結果だったのである。