異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

懐かしのハードロック/ヘヴィメタル(+α)来日公演ベスト10!

 
10代の短い期間だがハードロックやヘヴィメタルをメインに聴いていたことがある、とブログやTwitterで書いてきたが、どんなものを聴いてきたのかはあまり書いていないかもしれないなとふと思った。
 まあ一部は<20世紀ロック名盤100選>に書いたりとか、時々Black SabbathVan Halenの事を話題にしたりとかはしていたけど。
 そういえば10年以上前に旧ブログで80年代メタル聴き直しなんてのもやったけどね。

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 で、まあ思い出のライヴについて書いとくかな、と思って。
 都内近郊に住む生活が長く、10代も都内の中高に通っていた関係もあってそれなりに来日アーティストのライヴは観てきた。
 あまり一人のアーティストを深く追いかけるという方ではなく(ツアーがあったら観るのは一公演だけ)、いろいろなアーティストを観るのを好んできたこともあり、なんらかの記録にはなるかな。
 もちろん別の音楽関係の専門家でもなく他の趣味もいろいろあったしそんなにマニアックでもなくさらにはハードロック/メタル系に入れ込んでいたのもそんなには長くないので、まあこの辺の世代(1960年代後半生まれ)のいちロックファンの雑記として。 
10位 ロバ―ト・プラント 1984
 ツェッペリンは聴き始めた頃に既に解散し、ジミー・ペイジも観たことはないし、ディープ・パープル関連のライヴも皆無といった偏りぶりなのだが、最初のソロが出てすぐの頃に行った記憶がある。ただ検索してみると1984年で2nd(1983年)が出た後なんだな。うーむそうだったか、どうやら1st(1982年)と2ndがごっちゃになってたみたいだな。そういえば1stはまだ習作っぽいアルバムで、ようやく(大人しめのサウンドだったけど)本格始動といった感じが2ndだったな。なんだか名前が似ている(笑)、ロビー・ブラントのギター音が心地よく響いたのは覚えているが、全体としてはやや地味で可もなく不可もなしといったところ。
9位 ヴァンデンバーグ 1984
 これもプラントと同じで、1st(1982年)出てすぐだったようや記憶があったが、2ndの後だった(うーむ記憶が...)。でも2ndのノリの良いFriday Nightが人気があってということだからやはり1984年か。しかし高校2年でいろいろ考えなきゃいけいない時期だけど割とふらふらライヴに行ってんなオレ(苦笑)。まだ持ち曲が少ないせいかBurnig Heartを2回もやっていて、高校生ながら「初々しいな」と思った(笑)。
8位 エリック・クラプトン 2019年

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 クラプトンについては書きましたね。ていうか、このネタで入れるのかよ!というお叱りも受けそう。
 まあスーパーギタリストなのもあって、いちおういいでしょう(ベスト10にはなったしねハハハ)。
 内容的にはもちろん素晴らしいんだけど、新鮮味的なものはどうしてもないわけで、この辺りの順位で。
7位 ザ・フー 2008年
 これは旧ブログの方に書きましたね。

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まあザ・フーもこの文脈で上げていいか迷うとこだけど。随分面白さに気づくのに時間がかかったけど、その頃には結構聴くようになっていたし、(単独公演として)初来日だったし感動したね。たしかEminence Frontをやっていて、カッコよかったなー。ちなみにNYでTommyの舞台を観たこともあるよ。英語力不足と予備知識の無さの両方であんまりよくわからなかったけど...。これも大ベテランによるライヴなのでこの辺りで。
6位 キッス 1997年(たぶん)
 キッス何度も来日しているので、多少記憶が曖昧。とにかくオリジナルメンバーに戻って、お馴染みのメイクによるショウを魅せてくれたやつ。最高に楽しい(いい意味での)見世物で、理屈抜きに幅広い客層が楽しめるライヴ。天晴れ。
5位 チープトリック 1992年
 武道館でお馴染みのグループで、オリジナルメンバーのトム・ピーターソンが脱退していた時期に大好きになったが、オリジナルメンバーで復活して頃には興味が薄れてしまった事は前にも書いたかな。でも人気下降期に来日を心待ちにしていただけに、復活した時に1度だけだがさすがに足を運んだ。setlist.fmは凄いね(正確かどうかはまずは置いておいて)、その時のセットリストがあるよ。

www.setlist.fm
 渋谷公会堂であることと5/9生まれのトムにハッピーバースデイが歌われたのを覚えているからこの公演のはず。ハコも大きくはない中での実にアットホームな雰囲気、不遇期も含めキャリア全体を網羅した選曲と長いこと聴いてきてホントに良かったなあと感激したのを思い出す。その後もキャリアを重ねて、しっかりとした評価を固めたのも嬉しいな。
4位 ゲイリー・ムーア 1983、1984
 途中から興味を失ってしまったのだが、ゲイリー・ムーアは数少ないライヴに何度も行ったミュージシャン(他はCKBP-FunkにBootsy、あとはボブ・ディランくらい)。1985年に行ったかどうかの記憶が曖昧だが、たしか3回は観たような。とにかく自分としては珍しく繰り返し観たのは珍しい。
 エモーショナルなギターとヴォーカルに、意外に時代に合わせたポップな味つけも加わってたし、たぶん非モテ系のルックスも男子の心に響いたのよね。アイリッシュのルーツがさらに年を重ねてどんなサウンドへと変化していくのかも想像させたりして、つくづくもっと長生きして欲しかったなあ。
3位 スティーヴィー・サラス・カラーコード 1990年 
 日本で根強い人気を誇るスティーヴィー・サラスだが、デビューはトリオ。当時流行った<ミクスチャーロック>のキイワードにばっちりはまった、様々なジャンルの融合したファンクロックグループで、編成も(メンバー含め)ルックスもサウンドもとにかくカッコよく未来の息吹を強く世界的な成功をも期待させてくれた。正直思ったほどの成功は収めていない気がしてしまうほど当時の期待感はただならぬものがあったし、ライヴもそれに十分に応えてくれるものだった。どうもメンバーの仲はあまり良くなかったらしいけど、傍目には全く分からないタイトな演奏だったな。まあプロとはそうしたものなのかもしれないが。
2位 デフ・レパード 1984
 これも1984年か(苦笑)。アルバムPyromaniaの頃で、化け物大ヒットのあのHysteriaが出る前。リック・アレンの事故は日本公演のあった後の年末だったんだねえ...。行ったのはたしか中野サンプラザだった記憶でセットリストはこれかな。

www.setlist.fm
 メガヒットのスタジアムバンドになる少し前。それでも全米ヒットもう売れっ子になっていたので、ポップなサウンドでもあり、ストイックなメタルファンからは”売れ線”の色眼鏡で見られがちだったが、実際のライヴを観たら良い意味で予想を裏切られた。どちらかというとずば抜けたプレイヤーがいるタイプのバンドではないがチームワークがあって、演奏はタイトだし何もないセットでちょっとした工夫(ドラムに水をまきその後ろか照明を当てて水が跳ねるのを映し出すなど)で盛り上げる。無数のライヴで力をつけてきた叩き上げのバンドの底力を十二分に感じさせてくれた。思い出深いコンサートで、その後の歩みも含めずっと好感を持っているグループである。たしかに音楽的な斬新さとか実験とかとは程遠いサウンドなんだけど、そういったものとは違う音楽の良さがあってもいいなと思わせてくれる。
 ちなみにNWOBHMだとより革新的でコアな存在であるアイアン・メイデン観ていないのはちダメダメなんだけど、言い訳をすると初めのヴォーカルのポール・ディアノが好きでそのこだわりが抜けない状態が続いてしまったから。変なこだわりはよくないね。まあ他にもジューダスもガンズもメタリカも観ていないからそもそもハードロック/メタルファンを名乗る資格もないんだけどね(苦笑)。
1位 デイヴィッド・リー・ロス 1988年
 ヴァンヘイレン観ていないのにこれが1位というのは邪道もいいところだとは思う(笑)。しかしねえ、これはホントに凄かったのよ。どうやらもうネットでも情報宇宙の彼方にいってしまった”ダイヤモンド・デーヴ・カルテット”と呼ばれた、ギターにスティーヴ・ヴァイ、ベースにビリー・シーン、ドラムにグレッグ・ビソネット(この人が一番知名度が低いが腕の良さでは定評あり)によるスーパー・グループ。その分、裏ではいろいろあったようだが、公演そのものは異常なくらいのテンションと意外なことにメンバーによる長めのスティール・ドラムの演奏まで飛び出す、サーヴィス精神満点の最高のものだった。代々木体育館の2公演のうちの片方だと記憶しているが、setlist.fmに記録があるのが片方だけなのでそちらを上げておく。※2024年4/16追記 同じライヴを観た兄によると、ビリー・シーンは直前に脱退して日本には来ていなかったのではないかと。そういえば、そんな気もするな。

www.setlist.fm
 ご参照していただくと分かるように曲数がたっぷりでいかに気合が入っているかが伝わると思う。
 おそらくは世界的なビッグバンドを脱退してしまい対抗しなくてはいけないこともあったのだろうが、一時の花火あるいは徒花的なはかなさを感じさせつつ燃え上がった瞬間の輝きは当ブログ主の中にずっと心に残っている。
 クィーンの「ボヘミアンラプソディー」でも出てきたような1980年代の爛熟ポピュラー音楽業界でのメインヴォーカル引き抜き行為は、現在ではともすると音楽ビジネスの悪癖や愚行の極みの様に語られてしまうかもしれない。が、そもそも浮草稼業の世界である。そんな引き抜き騒動でこんな見事なバンドが生まれ、最高の公演を見せてくれたのもまた面白いのではないかと思うし、これぞ音楽ビジネスと感じざるを得ない。