相変わらず低調。ただ月の後半は『デス博士の島その他の物語』再読にはまっていたけど(感想はそのうちに)。
◆『大宇宙の魔女』C.L.ムーア
後で出た全短編の方をちゃんと読むつもりなので、まずは旧版の方をざっと流し読み。宇宙の無宿者ノースウェスト・スミスが遭遇する幻想的な出来事を描くシリーズ。セクシャルなエピソードが目立つのがこのシリーズの特徴のようだが、1930年代の怪奇幻想風味が強く漂うのが今ちょうどよい塩梅になっている。それにしても(今更だが)松本零士のイラストはぴったりだね。あと「真紅の夢」の原題はScarlet Dreamと知り、これは「緋色の夢」の方が感じがでるよなと思って新版を見たらそうなっていて、フフフそうですよねーってなった。
◆『スラン』A.E.ヴァンヴォクト
さて配信でトークショーも観た。もう配信は終わってしまったのだが。
https://bbarchive240420a.peatix.com/
【来店・リアルタイム配信イベント】4/20 SAT 19:00-
— 本屋B&B (@book_and_beer) 2024年4月19日
豊﨑由美×マライ・メントライン×神島大輔 第87回「読んでいいとも! ガイブンの輪」https://t.co/OVJuS1rYlW
5/21に配信終了なので、滑り込み気味に視聴。結構な割合で神島大輔さんのフィリップ・K・ディックトークでちょっと意表をつかれた。SF系イベントでも大活躍できるのでは。ボルヘスの話も面白かったなあ。
引き続き長澤i唯史先生の指輪物語講義を聴講。
www.asahiculture.com
当時のラジオや録音技術などメディアの発達が内容に現れているというのは目から鱗。あとゴクリ語が小説内で変化しているという精緻さにも驚愕。繰り返しになるがほんとうに毎回示唆に富んでいる。