異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

2023年8月に観た美術展

今年はいろいろ見たいものが夏場に多く、これはというものは行けたかな。
・古代メキシコ展 「古代メキシコ —マヤ、アステカ、テオティワカン」8月11日

mexico2023.exhibit.jp

 暑く、混雑していたので入場まではちょっと大変でしたが内容は見応えがありました。まさしく”赤”であった、「赤の女王」の発見時の映像や装飾品は息をのむほどの素晴らしさでした。





 他に文字、工芸品、壁画などきれいな曲線を中心に洗練され、繊細なつくりのものが多い印象です。全体にカワイイですね。あのエリアの歴史ももっと詳しくならないとなあ。







・「スペインのイメージ」展 8月11日
www.nmwa.go.jp

 9月3日で終了していますね。古くから欧州の中心地からエキゾチズム的な視点に置かれてきたスペイン。版画の歴史から読複雑な要素を丁寧に解析している。こちらも面白かった。例えばドン・キホーテの捉え方も歴史的な変遷があったりする。学芸員さんによる無料の解説もオススメ。個人的にはスペイン観光が好きで若い頃に何度か行っているのだが、振り返るとちょっとオリエンタリズム的な視点もあったのかもしれないとも考えたり。
・「ガウディとサグラダ・ファミリア」展 8月26日

www.momat.go.jp

 この中では一番混んでいたかなあ。見てきました。混んでましたが、ガウディの建築が様々な要素から成っているのがよくわかって面白かったですね。ガウディの経歴、サグラダ・ファミリアのガウディ以前の計画とか、基本的な知識を欠いているなあと反省。上記の様にスペイン観光には複数回行っていて、30年余り前にバルセロナにも行きました。なのでサグラダ・ファミリアも見ています。しかし知識が無かったこともあって凄いとは思ったもののぼんやりとしか記憶がなかったりしますね…。それでも、現在の動画を見るに、その頃とは全く別物といった感じがします。まずは色。全体がカラフルという建築物ではありませんが、外側はもっと色の部分が少なかったです。観光で注目を集め、資金が潤沢になり、急速に建築が進むようになったといわれていますが、そのため30年前とは完成した部分が随分増えている印象です。掲示されている過去の写真、大体見た時と同じ時期の写真があったのですが、残念ながら全体像ではなく記憶の手掛かりにはなってくれませんでしたね(苦笑)。当時は工事現場といった印象で、比較的ゆるい感じもあったのはかえって良かったかもしれないですけど(今はそうでもないと聞いたような)。
 完成したら是非見に行きたい(2026年ごろとか)ともちろん思いますが、当時の「われわれが生きているうちには完成しないかもしれない」という夢幻性は失われたような気もしますね。そもそも信仰の対象ですし、勝手な感想なんですけど。