異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

CSで観た映画『タイム』『ヒッチコック』『野獣死すべし』

例によって備忘録。
『TIME/タイム』(2011年)
 誰もが25歳の姿で暮らすが貨幣の代わりに時間がやり取りされなくなると死んでしまう未来社会。富豪たちが不老長寿に近い生活を送る一方で貧しい人々は一日の命をやっとつなぐ。時間の充電がスマホっぽいそんなお手軽設定SF。時間を分け与えた金持ち(時間を持っている人が豊かだから正確には時間持ち?)が、主人公に時間を与えて“Don't waste your time."というような時間がらみの言葉遊びがところどころある。まあまあかな。Justin Timberlakeはカッコよかったが、映画『ソーシャル・ネットワーク』の嫌味な富豪役が今のところ一番印象に残ってる(全然関係ないけど)。
ヒッチコック』(2012年) 本格的な伝記映画じゃなくて、サイコ製作の時代のみの話。ヒッチコックが主人公となるとどうしても期待してしまうだろうし、ちょっとググってあまり評判がよくないのもまあ分かるあまりこれといった冴えのない出来栄えの映画。ヒッチコック夫婦を演じるアンソニー・ホプキンスヘレン・ミレン大御所二人の共演が見どころとはいえるか。まあむしろ正確な細かい舞台裏が気になってくるというのが正直なところ。Alma Revilleの伝記とか面白いのかな。
『野獣死すべし』(1959年) 仲代達矢版もあったんだなあ。原作に近いらしい(未読)。酷薄な主人公を演じる仲代が良かった。昭和30年代の街並みで展開しハードボイルドの日本への輸入という歴史的な面も興味が出てくる。アメリカへ渡る飛行機はプロペラ機だったのも印象的。