異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。

うる星やつらの映画を観てみた

 シネフィルWOWWOWでうる星やつらの映画をまとめてやっていたのでふと思い立って全部観た。ビューティフルドリーマーの評価は高かったので2回ほど観たがそれ以外は初見。うる星やつらについては漫画の登場が衝撃的だった世代で(あんなにキャラクターが面白くてセンスの良いSFギャグ漫画ははじめてだったのだ)、TVアニメについては途中から独自の面白さを発揮していたらしいことは後から知ったが、最初にアニメ化に喜びつつ原作との違いが馴染めずそこそこしか楽しめなかった口だ。さて。

 

うる星やつらオンリーユー(1983年)

 エルの結婚式場がガウディ風だったかな。あまりアニメ事情には明るくないのだが、まだTVの特番みたいな企画でも映画公開できたのかなあという印象で、ぱっとしない感じ。

 

うる星やつら ビューティフルドリーマー(1984年)

   正直これまでピンとこなかったのだが、今更ながらいろんな要素が含まれた作品だということがわかり楽しめた。要素を羅列すると、幽霊屋敷もののホラーテイスト、騙し絵(エッシャーかな)、パロディ化された全共闘の影、漂流教室の影響(?)、千と千尋のような電車のシーン(先達からの返信?)、フランケンシュタインなど先行作からの引用など。ただ押井作品とはどうも相性が合わず、たとえばこの作品では時々訪れる変な間にリズムがしっくりこない(序盤の面堂とあたるが車で街を回り人形が出てくるところとか)。「イノセンス」に関しては音楽の趣味がいまいち合わず。

 

うる星やつら3 リメンバー・マイ・ラブ 1985年

またTV特番のようなタイプ。ルウという少年がラムに入れ込んで騒動を起こす。ただ2の1年後で、ちょっと祭りの後の影がさすところなどは興味深い。遊園地がネタになっていたり(東京ディズニーランドの開園後)、産業ロックっぽい曲調が時代を感じさせる。

 

うる星やつら4 ラム・ザ・フォーエバー 1986年

今度は映画製作という形で、また祝祭的な舞台とメタフィクション 構造をつくりあげており、なるほどと納得。少し絵のタッチが変わってきてる。ややとっ散らかったイメージの連鎖はまとまりに欠けるものの映像的には意外に悪くない。ただビューティフルドリーマーインパクトが其の後の路線を決めてしまった側面も感じられる。

 

うる星やつら 完結編 1988年

  ラムを許嫁としている宇宙人がいてというような結局は同じような話なんだが、あまり新しいことをしなくていいというような立ち位置になったのか、比較的安定したつくりになっている。

 

うる星やつら いつだってマイダーリン 1991年

  放送10周年記念作品にして最終作。この作品になるとファンへのアフターサービスといった趣きで馴染みのキャラクターによる同窓会が行われているような感じだ。うる星やつらが80年代という時代の空気そのものから形成された作品であることを強く意識させる。その後リメイクやリブートもされていない(ですよね?)のも当然という気がする。そのこと自体に一抹の寂しさがないこともないが。