異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

BEST SF2018投票

森下一仁さんのSFガイド恒例BEST SF2018に今年も投票。


『飛ぶ孔雀』山尾悠子 2点
 火が燃えにくくなった世界、という着想が奇抜でそれを現出させる魔術的な手腕に唯一無二の作家であることを思い知らされる。
『竜のグリオールに絵を描いた男』ルーシャス・シェパード 1点
 パーソナルかつ超現実的という両面性が作品に奥行きを与えている。
『半分世界』石川宗生 1点
 ユニークなアイディアに加え意表をつく展開。なんともいえない独特のユーモアがあり、非常に今後に期待を抱かせてくれる。
『文字渦』円城塔 0.5点
 タイポグラフィックによる実験が楽しい作品。
『iPhuck10』ヴィクトール・ペレーヴィン 0.5点
 疫病の拡大で性行為をコントロールされてしまったディストピアが描かれるがそこにロシアのアートシーンが絡んでくるといういい意味で珍奇な作品。
いろいろ読み残しが・・・。まあでもさっき日本SF大賞の結果見たら2作読んでおいたのは良かったな。