異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

2020年5月に観た映画、ドラマ

JSA」(2000年)(録画視聴)
 韓国軍・米軍と北朝鮮軍が共同で警備を行う、JSA(Joint Security Area:共同警備区域)で南北兵士の間に生まれた奇妙な友情を描いた作品。昨年劇場で観た「工作 黒金星と呼ばれた男」(→当ブログの感想)と同じように南北統一への思いが感じられる作品。フォーマットとしては「ロミオとジュリエット」であり悲恋ものなので、終着点はまあ推して知るべしという感じなのだが、これまたもう20年前の作品だということを考えると人々の抱える現実の重さを感じざるを得ない。ソン・ガンホはやはり素晴らしく、イ・ビョンホンはまだちょっと若手っぽさがあるのが面白い。
「刑事ファルチャー失踪捜査」(TVドラマ)(2019年)
 シネフィルWOWOWでやっていて、われらがマーティン・フリーマンが刑事役ということで観てみた。2011年に実際に起きた事件のドラマ化。ちょっと撮影が変わっていて、全面的にではないが、元が実際の事件ということもあってか、密着ドキュメントっぽいカメラワークになっている。ということで全体的には本格ミステリタイプの仕掛けが核というわけではなく、捜査側・犯罪者・被害者やその家族をめぐる人間ドラマにおけるサスペンスが中心のドラマだった。抑制されたタッチだが、中高年俳優陣中心の重厚な演技は緊張感があって6話一気見、なかなか良かった。