異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

『海街diary7 あの日の青空』吉田秋生

海街diary 7 あの日の青空 (flowers コミックス)
“海街ファン待望の最新7巻、発売です!

中学最後の年を迎えたすずに、静岡の高校から舞い込んだ
”サッカー特待生”の誘い。
受けるかどうかなかなか決められず悩むすずに、寄り添う風太だが・・・。

一方、すずの姉たち3人も、それぞれ恋の悩みを抱えていて・・・!?

初夏の風が吹く鎌倉の街を舞台に繰り広げられる、
大人気シリーズ最新7巻!!”(amazonの紹介より)

 鎌倉に住んでいるので本作品はあまりにもパーソナルなものになってきた。おまけに映画化までされ四季の風景が美しく記録された。こうなるとあまりに作品世界が自分に近過ぎて、もう感想を書くこともなにか空々しい感じになってきてしまう。身近過ぎると不思議なことも起こる。1巻の時は小学生だった長男はいつのまにかすずたちの同級生になってしまった。そういえば雪の今日、彼によると海は「透明で静かで止まっているようだった」らしい。見たかったな雪の海。海というと<月の道>の話が本書の冒頭で出てきた。<月の道は>正月だったか一度だけ見たことがある。そのまますこまれるようだった。また見たいな。
 「生きることの先に死があるんじゃなくて 死はいつも影みたいにそばにいるんだって」佳乃の台詞にあった。そうかもしれないな。また美しい瞬間に出会いたい。一つ年を取ってそんなことを思うのだ。