異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

2023年7月に行った美術展

 7/15に武井武雄展に行きました。

https://www.kanabun.or.jp/exhibition/17937/

 もう終わってしまいましたね。不勉強にも武井武雄のことは今回初めて知ったのだが、全く知らなかった精緻に造られた美しい装丁本の世界を知ることができた。アーティスティックな気質から大量販売の方向にはならない一方で集金に苦労し、仕方なく厳格な会員制になった「我慢会」の話にちょっと笑った。例えばお侍がステンドグラスの形でデザインされている「迅四郎の窓」の洗練ぶりとか素晴らしい。他にも視覚トリックを使ったものとかヴァリエーションの多彩さにも驚かされた。

http://kamit.jp/15_kosho/53_takei/xjinshiro_1.htm

 7/22には松濤美術館の人形展にも行きました。

    これも面白かったですね。様々な角度から人間あるいは社会と人形の関りが幅広い切り口でとらえられていた気がします。ただ村上隆の作品は、アニメーションにおける造形の表象のみを表現した結果、時間の経過で、もう流行りの過ぎた形態のアニメキャラクターというような空虚さが目立つものになっていました。アートの題材に不適とは思いませんが、アニメーションがストーリーや声優の演技など多くの要素が成り立っているものに対して、もっと異なるアプローチがあり得たのでは?と思いました、

shoto-museum.jp