さて以前のブログで扱った鎌倉園こと扇湖山荘、
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/event/1125senkosansou.html
(全くご存知でない方のために補足。わかもとで財をなした長尾欽彌の別邸がここ。私事になるが、鎌倉に転居して散歩していたら広大な敷地の自然豊かな場所があることに気づいたのだ)
平成22年鎌倉市に寄付されてから時々公開している。たぶん昨年からではないかと思うが全く気づいておらず、久々にググったら今年の公開が近いことを知り今日見てきた(とはいえ危うく忘れそうだった。どうも最近記憶がゆるくていけない(苦笑)
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kamakura-kankou/event/1125senkosansou.html
これまで閉じられていた黒い門が開いた!
もうそれだけで大興奮である。
さてまずかやぶきの門というのがある。
ここから入って右が椿園になっている。残念ながらもう花は終わり気味なので写真は省略。ただ鶯が鳴いていた。整備された庭園や植物園と違って普通に木の近くに行けるのが新鮮。
メインの建物は本館というようだが、もう一つ鄙びた伏見亭という茶室がある。
庭がうまく撮れなかったが、部屋は複数あって割とここも広い。やや小さめながら角度によっては海が見える庭は季節の変化が楽しめそうだ。
結構な広さで存在感があるのが竹林。今日は風が強く、竹の当たる音が響いて風情があった。
紅葉もそこかしこにあり、うっかりしていたが桜や梅に紫陽花あるようだ。
そして本館からの海の眺め。
扇のように見え海なのに湖のように穏やかで扇湖山荘とつけられたという。
昭和9年に飛騨高山の民家を移築・改築したというのがこの本館。
どことなく鎌倉文学館(旧前田侯爵家別邸)を思わせる和洋混合のつくりが時代を偲ばせる。まあ微妙につくられた時代は違うが。
椿トンネルを抜けて一周し終了。
おそらく公開されたのは一部なのではないかと思う。少なくとも通行止めの通路はあって、もっといろんな角度から庭が楽しめそうだ。あまり庭園に詳しくないので雑感だが、これだけの規模の庭園は鎌倉にはなかなかないのではないか。その分維持も大変と思うが、なんとか保存されて欲しいと思う。
その存在に気づいて10年。ようやく夢が叶った。
秋にも公開があるらしい。美しい紅葉が楽しめそうだ。