先月、長年憧れていた桂離宮を観てきたのですよ。







とにかく、これ見よがしの豪華さではないのに計算し尽されているところが素晴らしいのですよ。
素養の足りない自分の手には余るので、元ネタというかなぜ観に行くことになったのかの本を。まだ刊行間もないころ全く疎かった日本美術の見方を教えてくれたのが、橋本治の『ひらがな日本美術史』。その4巻「その六十九・・・人間のあり方を考えさせるもの」で、「動きながら変化していく様が見どころで、現地でないとわからない」というような内容が書かれていたからである。ただし予約が必要な施設で、何分関東人なのでなかなか機会がなかった(ちなみに全巻所持にはいまだいたっておらず。欲しいのは事実だが、その心理につけこまれ、少額ながら詐欺サイトに引っかかってしまった…。古本の世界でも詐欺はあるので皆様ご注意を!)
この桂離宮こそが日本美術の神髄と断定し(東照宮を下げて)良くも悪くも日本美術史に大きな影響を残してしまったのがブルーノ・タウトで、今回その有名な『日本美の再発見』も読んだ。
日本旅行記の「飛騨から裏日本へ」が予想を遥かに超える面白さ。元々、東照宮サゲ(桂離宮アゲ)の毒舌家だが、気に入ったものと気に入らないものに対するストレートな書きっぷりに腹を抱える。1933年の日本の様子が伝わってくるのもありがたい。

