鵠沼海岸駅の近くの小さな映画館シネコヤで「クィア」を観てきました。
昼で、劇場の下がカフェなのでスープとパンとコーヒーを鑑賞前に。
美味しかったです。

原作は未読なのでそこの評価は置いといて。全体の結構な割合を占めるミュージックビデオみたいな演出やバロウズの分身たるリーがガッチリしたダニエル・グレイグである違和感はあるものの細部は面白い。第3章が良くて、意識拡大体験に取りつかれてジャングルまで行くのはやはり凄くて笑える。そこら辺りから映像が変になってきて、バロウズ風味は出ていた。
そういえば近くに文豪が集った旅館、「東屋」というところの跡地があり、全く知らなかったのでちょっと発見でした。

7月は平日休みに日帰りで沼津に行ってきました。まずは沼津港深海水族館。まだ7月初めで平日だったのでそんなに混んでいなくて良かったです。深海の生き物ってなんであんなにカワユイのだろう…。メンダコ(ご遺体)も触らせてもらえた!



沼津港には魚料理の店が沢山!迷いに迷っていわし丼のお店にしたよ!最高でした!

足を延ばして芹沢光治良記念館へ。不勉強ながら知らなかったが、仏訳もある有名な純文学作家らしい(宗教2世的苦悩も感じられる経歴だった)。建物自体が大変魅力的で静かな佇まいが非常に落ち着く。

www.bunka.go.jp おまけ。うなぎパイワゴン♪

さて世田谷文学館の「士郎正宗展」と「海野十三と日本SF展」も観た。
入り口で英語で案内されるハプニングはともかく(まあマスクはしていたのですが、それにしてもなぜ⁈)
相変わらず漫画&アニメ経験値が低いままで、士郎正宗も一冊しか読んでいないのだが、本人の発言とか科学雑誌のコレクションとか年譜とかやはり面白かった。気になる作品もあったので読まないとなあ(だんだん年を取って時間が限られてきたので、このフレーズものんびりとは書いていられないなあ…悲)。
海野十三展の方は、もともと抱いていた戦争協力者以外の側面、つまり戦地で健康を害するなど犠牲者の側面が印象的だった(死亡年齢も51歳なので昔の人物であるものの、必ずしも長生きとはいえないだろう)。SFの先駆者であるが、戦後に戦争と科学小説の関係を再構築するため(ちょうどよく)スケープゴートとされていた部分はあったと思う。とはいえ戦争協力者であったのは否めず、ひるがえって現代のSFも、先端の科学技術と社会の関係を扱うというジャンルの持つ根本的な性質上、権力を有するあるいは社会の変革のキャスティングボードを握る勢力にからめとられる危険が常にあることは考えておかないといけないだろう。また海野十三と同時代作家との関係もわかって良かった。
海野十三展でムットーニ(武藤政彦)という自動人形のアーティストの作品も4つ観た。自動人形、といって想像をするものを越えていて、非常に精巧かつ動きが豊か(時間も一つ一つ数分間はある)で、まるで美しい短編映画のようです。SFネタも多く(今回は海野十三「月世界探検記」、ブラッドべリ「万華鏡」を原作とした「アローン・ランデブー」が含まれていた)、観る機会があれば是非是非。
