例によって録画視聴。
「ダークマン」(Darkman)(1990年)
サム・ライミらしいチープな映像効果と時代変化によるレトロ感が加わり、いい塩梅にコミカルさがアップし楽しめる。リーアム・ニーソンと、コーエン兄弟でお馴染みフランシス・マクドーマンドが悲恋を演じるカップルなのが今見ると貴重な感じ。
「ルパン三世 1$マネーウォーズ」(2000年)
オリジナル声優たちが大分いなくなったんだなあとか感慨にふけりつつ…。
ニューヨークや南洋のリゾート地を舞台に、リアリスティックな世界的陰謀にクールに立ち向かう、やや陰のあるサイドのルパン。派手さはないが、ジャズをベースにしたスタイリッシュな映像表現でこちらの好みに合う。良作ではないか。
ラストの俯瞰でワールドトレードセンターが描かれていて、少し胸が痛む。
「ライフ・イットセルフ 未来に続く物語」(Life Itself)(2008年)
CSで見始めたら思いの外良くて、というパターン。ちょっと話がまとまり過ぎ、というマイナス点はあるが。かなり悲惨な出来事がある人生だけど捨てたもんじゃないよ、というメッセージをキレの良い巧みな演出で見せていて、なかなかの拾い物。まあ偶然見始めてという流れで評価が何割増しかになっているかもしれないが、基本的に悪人が出てこないというこうした映画もたまには良い。一応Bob Dylanのアルバム"Time Out of Mind"が言及されたり、<信頼できない語り手>に関する話がちょっと出てきたのも面白かったかな。まあいずれも大きくストーリーにからむ感じでもないのだが(Dylanの方は多少はあるのかもしれないが、詳しくは調べていない)。あとアントニオ・バンデラスが過去にワケありの陰のあるイケオジになっていて、なんというか他の役者には代わりのきかない感じであった。