ライヴのことをベイベさんたちはDATEというのね…初めて知ったの…新参者だから…
というわけで突然岡村靖幸の魅力に取りつかれた齢五十ン歳のオサーン💕、23日カルッツ川崎に行ってきましたー。
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岡村ちゃんと近い世代でファンク好きなので、気になる存在だったが、この世代はどうしてもPrinceの衝撃が大きい分、Princeの影響を音楽から過度に読み取ってしまう傾向がある。
その中で洗練されたファンクサウンド、過度に密着度が高くエロい歌詞(苦笑)、端々に現れる独特の音像などどうしてもPrinceフォロワーという印象が自分の中で先入観となり、彼の音楽として聴く事に集中できなかった。
時が流れ、眼鏡になった岡村ちゃんはなんだか以前より正直ちょっと地味に、そしていい意味で落ち着いた感じに見えた。
この辺りの世代のファンク伝道者として(Princeが不在となったこともあり)頼りになる存在と思えてきたのである(実際Youtubeの細野晴臣とのトークでも近年の音楽のファンク離れに失望を訴えていた)。
さて当ブログ主のようにPrinceを通して岡村ちゃんを見てしまう同世代に向けて、そのサウンドの魅力の一端を(経験値が浅いながら)少しでも伝えようと思う。
まあまずはPrinceのサウンドや作詞世界を日本語で導入していることだけでも驚くべきことなのだが、それはあくまでも一側面。
日本語化という面で特筆すべきは、ファンクサウンドと青春ロック(青春歌謡といっても過言ではないほど王道で、誰もがすぐに口ずさめるサビ)がシームレスに魔術のように融合している。
それについては2020年のTV番組「関ジャム」に分析があって面白かった。↓
www.tv-asahi.co.jp
というわけで、”あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」「だいすき」「ターザンボーイ」「愛はおしゃれじゃない」「彼氏になって優しくなって」「ステップアップLOVE」等々、キラーチューンを山ほど持っているのが大きな強みだ。
なので突然目覚めたオサーンファンがいきなり参戦してもライヴを存分に楽しめる親切設計なのである。ありがとう。
あとPrinceが「Black Album」時代に少々て手こずっていたデジタルビートとファンクサウンドの融合もすんなり成功させている。
上記動画で細野晴臣の影響を本人に告白していて、「S-F-X」の話なんかも出ていたから、早い段階からデジタルビートをよく研究していたおかげなんじゃないかと思った。
本人のキャラクターにとらえどころなさがあって、一見赤裸々の様にも思える歌詞も冗談かと疑ってしまうところもある。
普通の作詞が書かないような言葉や表現には彼の天才性が現われていると思うのだが、Youtubeの小倉エージとの対談では「職業作曲家になりたかったので、自分で歌詞を書くようにいわれた時は苦労をした」という意外な発言をしている。
並の作詞家が逆立ちしても出てこないような歌詞センスがプロになってから出てきたとは俄かには信じがたいのだが…。
なにはともあれ、コロナ禍で個人的にも超久々のライヴは、衰え知らず(ノンストップで歌い踊る!)の岡村ちゃんファンクそしてグッと泣かせるバラードが怒涛のように畳みかけてくる最高の時間だった(MCをバックバンドのリーダーに任せるシャイさもエロい音楽とのギャップがあって良い!)。
またDATEに行きたいね~💛