異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」に挑戦!(短篇集10選!新しめで)

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選

はてなブログ10周年か。
hatenablog.com
 ブログ自体は2006年で15年前からやっているけど、前のブログからこちらに引っ越したのが2013年11/23。
funkenstein.hatenablog.com
 おお、引っ越しは11月だったんだな。ということではてなブログとしてももう8年か―。なんとなくだがそれなりには続いてるなあ。
 読んでいただきありがとうございます。
 さて、せっかくなのでお題に挑戦。
 「好きな〇〇10選」。
 となると当ブログだと読書ネタ。
 奇妙な味系短編集でいきますか。SF寄りでも可で。
 それもなるべく近年刊行されたもので。
 順番は思いつくままランダムに。
◎『半分世界』石川宗生
 発想のぶっ飛び具合がすごい。
◎『皆勤の徒』酉島伝法
 特異な言語感覚が炸裂。これまで味わったことのない読書感覚が得られること間違いなし。
◎『文字渦』円城塔
 言語感覚のユニークさ、という点では円城塔も欠かせない。人を食った固有の論理性にも味がある。
◎『ゴッド・ガン』バリントン・J・ベイリー
 古い作家、にもうなってしまうのだろうけど。SF的に豪快なアイディアに本作品集ではユーモアを漂わせたものがあり、初めての読者にも楽しみやすいのでは。
◎『方形の円』ギョルゲ・ササルマン
 カルヴィーノを『見えない都市』彷彿とさせる、奇妙な都市群が立ち並ぶ異形の短篇集がルーマニアから登場。大きなインパクトのある作品集だった。
◎『アンチクリストの誕生』レオ・ペルッツ
 先を読むことのできない意外性に富むストーリーテリングペルッツの魔術的な手腕にうならされた。
◎『おれの眼を撃った男は死んだ』シャネル・ベンツ
 どの作品も技巧的でデビュー作とは信じ難いクォリティのミステリ短篇集。
◎『銀河の果ての落とし穴』エトガル・ケレット
 今までありそうだけど意外にない、という意表をつく非日常的なアイディアから人間関係を描くの巧みな作家。バラエティにも富んでいて楽しい作品集。
◎『歩道橋の魔術師』呉明益
 理知的な側面を強く感じさせる一方で、全体として温かみがある小説を書いている印象。ちょっとノスタルジックなところは日本の読者にも共感するところが多いのではないか。
◎『となりのヨンヒさん』チョン・ソヨン
 SFや非日常的なアイディアが取り入られてつつ、家族関係など切ない抒情的なストーリーが心にしみるような作品集。
以上10作品。ベイリー以外はまあ新しめの作品を揃えられたかな。