異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

ボブ・ディラン ライブ@Zepp 東京

 すごい雨で入場を待つのにも濡れてしまう有様でした。
 それはさておき、割といい整理番号だったので前方で観られた♪

 いやー素晴らしいライブだったよ~。まだコンサートあるので行ける方はいった方がいいですよ!
 以下雑感(予備知識なしに観たい人はスルーで)

 でセットリストやメンバーはこちらに詳しい(ブログはこの方ですね。ディランの研究家ともいえる)。と書いているうちに4/3のセットリストも出てた。3/31のBlind Willie McTell→Waiting For Youで4/1と4/3は同じってことだな。
 全体に2010年に比べてよりバンドの息が合っている感じがした。わずか6人なんだけど、ディランの歌を中心に据えて、チャーリー・セクストンの素晴らしいギターやバンジョー・スティールギター・ヴァイオリン・マンドリンのマルチプレイヤーの(さきほどのブログで知った)ドニー・ヘロン、他メンバーの演奏もしっかりとサポートをして曲を作り上げていた。特にShe Belongs to MeやSimple Twist of FateやBlowin' the Windなど今回はたっぷりディランの深い味わいに満ちたハープが堪能出来たのと、チャーリー・セクストンのギターとディランのピアノの掛け合いが何度もあって大きな見せ場になっていた。チャリ坊も随分渋いギタリストになったもんだ(80年代音楽育ちは感慨)。実はあんまり好きじゃなかったForgetful Heartも今回はストリングのアレンジで驚くほど美しい曲になっていてびっくりした。ディランはこれがあるからなー。

 ディランの佇まいも良かった。愛想など全くなくどんどん曲をやっていく。そして全て終わった後、堂々とステージの真ん中で「さあどうだ。俺がボブディランだ」といわんばかりに観客を見渡す。挨拶もMCも全くなく突き進むのは、今回のツアーもまた一つの通過点でしかないからなのではないか。自分の音楽に余計な説明はいらないし、人生は回っていくし余韻に浸る間も無い、ということなんじゃないだろうか。こんなカッコいい70代がいるだろうか。
 On the Road。まさしくそれを地で行くミュージシャンである。

ちなみにこちらが2010年のライブの感想。この時よりはディラン慣れしたしいろいろ分かったかもなーという感想より、この時も雨で待たされたのか!どうもそういう巡りあわせなのかなー。次雨でもやっぱり行くよ!