読書(ノンフィクション)
ベストブックを昨年から選ぶようにしたけど、いきなりつまずいて、なかなか読書がはかどらず。特に今年は新刊を積んでばかりという有様。 まあ自分でもまとめとして整理できるので今年もやるか。 ◎新刊 ・『血を分けた子ども』オクテイヴィア・E・バトラー …
◆『ベースボール・イズ・ミュージック! 音楽からはじまるメジャーリーグ入門』オカモト"MOBY"タクヤ 面白かったので、久々にシミルボンに投稿しました。 shimirubon.jphttps://shimirubon.jp/reviews/1708419 なんとなく積んでいた宇宙SFも読んでる。 ◆『ス…
◆『九(ここの)』岩田宏 ブラッドベリなどの翻訳で名高い小笠原豊樹(の方が本名らしい)、小説家・詩人として名である岩田宏によるオムニバス型の長編。プロローグから推測するに、終戦から20年ほど、1960年代半ばくらいが舞台。鎌倉の空き家に一人暮らしを…
古い雑誌ばかり読んでましたね。 あとちょうど先ほどオンラインイベントを聞いたのでまずそれから。 ・【月刊ALL REVIEWS】牧 眞司 × 豊崎 由美、アドルフォ・ビオイ=カサーレス『英雄たちの夢』(水声社)を読む 小説の紹介者として大変信頼すべき(しかも息…
SFベストは森下一仁さんのところに毎年参加させていただいているけど、今後は年末までにベストブックを列挙しようかな。 ◎新刊 ・『中国・アメリカ 謎SF』柴田元幸編 ・『人之彼岸【ひとのひがん】』郝景芳 ・『三体Ⅲ 死神永生』劉慈欣(2020年刊行の『三体Ⅱ…
ゴールデンウィークは大分過ぎてしまいましたねえ(苦笑)。 また備忘録的に。 ・【Q-B-CONTINUED vol.55】史上最強の赤字映画たち。可笑しくて、やがて愛しきハリウッド迷作リスト 赤字の規模の大きさに頭がクラクラするが、新しく知る作品が多くて面白かっ…
いつも豊富な情報量と明快なコメントで楽しませてくれ、またその持続力に敬服して止まないフモさんのブログ<メモリの藻屑、記憶領域のゴミ>。今回は20世紀古典ロック100枚(超個人的)ではないか。 globalhead.hatenadiary.com おおお。で、アッサリ感化され…
丸屋九兵衛さんイベント、今回は<アジア文化祭>と題しての6イベント。 【旧暦年賀状付き限定特上コース】を応募して、年賀状をいただく。 もう一枚は、2015年にプレゼントで応募した分。もうファン歴も長くなってまいりました(笑) ・【丸屋九兵衛のMUSIQ…
諸般の事情で少なめ。 『黒魚都市』サム・J・ミラー 『2010年代海外SF傑作選』の「プログラム可能物質の時代における飢餓の未来」が面白く、NYのSF作家でゲイということで、ディレイニーの系譜と思い、こちらも読んでみたが少々予想していたものと違い、もう…
TH No.85 特集:目と眼差しのオブセッション 特選品レビューでマイケル・ドズワース・クック 『図書室の怪 四編の奇怪な物語』のレビューを書きました!よろしかったら読んでみてください! athird.cart.fc2.com さてTH、私のレビューなんかは置いておいて、…
以前からネットでおつきあいのあるトロ・ツァキさん(@snoowbaall)さんがZINEをだされたので購入し拝読。 https://twitter.com/snoowbaall/status/1241355658789662720?s=20 トロさん(と当ブログ主はお呼びしているが)のブログにしてもtwitterにしてもす…
もう年内に読み終えられる本がなさそうなので。 『アメリカ怪談集』荒俣宏編 集中No.1は「牧師の黒いヴェール」。牧師が黒いヴェールで他人との間に障壁をつくってしまうというシンプルな話だけでなんでこんなに恐ろしいのか。原罪のイメージが重なられてい…
7月はいろんなつまみ読みが多くて、雑感としても書けるのはこの程度 『愛なんてセックスの書き間違い』ハーラン・エリスン SFアイディアがない分、エリスンのエモーショナルな面がわかりやすく出ていて面白い。自信満々に見えたエリスンだが、解説にある「自…
『ドラゴン・ヴォランの部屋』J・S・レ・ファニュ 「ロバート・アーダ卿の運命」ある人物の呪われた運命が二つの視点から描かれる。話自体の出来もよいが、ジャンルの分化が進んでいない時代の書き方としても興味深い。 「ティローン州のある名家の物語」裕…
『オスマン帝国 イスラム世界の「柔らかい専制」』鈴木董 当ブログ主が現在最もはまっているのがTVドラマ「オスマン帝国外伝」なのだが、おかげでオスマン帝国自体にも興味が出てきた。で、丸屋九兵衛さんの選書フェアで並んでいた本書を読んでみた。奴隷上…
『記憶よ、語れ』ウラジミール・ナボコフ ナボコフの自伝。激しく社会変動し戦争の世紀でもあった20世紀、個人としても貴族の家系で祖国を追われるなど歴史の波にのまれてきた傑出した作家がなにを見つめたか。そうした様々な歴史的な出来事との関わり、ある…
あんまり読めていないのは相変わらず。『文字渦』円城塔 シミルボンに投稿しました。 shimirubon.jp『リズムがみえる』トヨミ・アイガス/ミシェル・ウッド(日本語版監修ピーター・バラカン) シミルボンに投稿しました。 shimirubon.jp (サウザンブックス…
もう8月も終わり。 『機械じかけの夢』笠井潔 長年通読できていなかった名SF評論集。初めて出会ったのは30年以上前でほとんど歯が立たないといった状態だったが、さすがにこちらも経験値が上がったせいか把握しやすくなってきて、面白かった。正直まだまだ…
今年もSFセミナーに参加。 最初の新進作家パネルではマイペースに独特な奇想から創作をしていくような石川宗生さんの作家というより現代アーティストといった佇まいとオタク文化とアイディアの組み合わせから創作をしていく草野原々さんのハイテンションなキ…
『鉄の夢』ノーマン・スピンラッド 途中まで読んだ状態で数年放置していたがようやく読了。アメリカに渡ってB級SF作家になったアドルフ・ヒトラーが書いた「鉤十字の帝王」とその解説からなる、改変歴史ものの入れ子構造で有名な作品。もちろんこの「鉤十字…
うーん今月も多くないなあ。 今月も怪奇幻想読者会に参加させていただいた。 奇妙な世界の片隅で 怪奇幻想読書倶楽部 第11回読書会 開催しました今回は吸血鬼特集ということで『吸血鬼ドラキュラ』はまだ読了できていないが、下記のように吸血鬼関連を読んだ…
『狂気の巡礼』ステファン・グラビンスキ 科学的な比喩や考察がところどころにあるのがいい。オカルト風ミステリ「チェラヴァの問題」、時間SF風味の「サトゥルニン・セクトル」、ネイティヴ・アメリカンを題材にとった「煙の集落」など物語性の強い後半パー…
『ラヴクラフト全集2』 数少ない長編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」より、船舶による冒険の時代が感じられコンパクトにスケールの大きいホラー世界が展開される「クトゥルーの呼び声」の方が面白かったかな。(これもまだ2までで歩みを速めないとなあ…
『剣の王―紅衣の公子コルム3』マイクル・ムアコック 実はコルムまだここまで。最後は豪華キャラクターで盛り上がりを見せたなあ。ジャリーの飄々とした狂言回しぶりがよい。さて後半3部作はいつになるか・・・。『マンボ・ジャンボ』イシュメル・リード『中…