異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『コングレス未来学会議』

映画『コングレス未来学会議』公式サイト 『泰平ヨンの未来学会議』の映画化作品。とはいえ原作自体も様々な思考実験が魅力で、しかもテーマが現実の不確実性ときているので、ストーリーやプロットがどうのこうのという作品ではない。そこで監督は大胆かつ大…

映画『海街diary』観た

鎌倉で生活するようになって8年ほどになる。生粋の地元民ではなく実は熱心に歩き回る方でもないのだが、そこはそれさすがに地域のあれこれが分かるようにはなった。鎌倉の生活の期間はまだ10年も経っていないのだが、川崎や横浜で育ったので神奈川県での生活…

『聖なる侵入 [新訳版] 』 フィリップ・K・ディック

<ヴァリス>三部作が現在どのように受け止められているかわからないが、1980年代ディックの評価が急速に高まり初めて刊行された時代はいち読者の印象としては「かなり難解」あるいは「わけがわかならい」というあたり。当ブログ主は「SFファンやディックフ…

<「ヴァルカンの鉄鎚」刊行/P・K・ディックSF長編全作翻訳記念トーク>@Cafe Live Wire に参加

さて久しぶりのCafe Live Wire。ディックネタでは以前新訳「ヴァリス」のトークショーもあり参加したが、今回は「ヴァルカンの鉄鎚」でディックの長編全作が翻訳された記念のトークショー。で、主役は何といっても山野浩一さん!競馬評論家としても知られる…

『さよなら神様』 麻耶雄嵩

いちおう子供向け叢書であるはずのミステリーランドから出た『神様ゲーム』だが、お構いなしのオチで読者の度肝を抜いてその曲者ぶりをいかんなく発揮した著者の同じ設定による続篇。2015年本格ミステリ・ベスト10の第1位を獲得するなど各種ミステリランクの…

『ヴァルカンの鉄鎚』 フィリップ・K・ディック

ある意味ディックのマイナー作品の代名詞として有名な作品である。つまりマイナー作品なのに有名という変なポジションを獲得した一作でもある。で、結局これが最後の未訳作品だった(一部雑誌で訳されたり、アマチュア出版で出たりはあったようだ)。 核戦争…