異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『宇宙飛行士 オモン・ラー』ヴィクトル・ペレーヴィン

初ペレ―ヴィン。 宇宙飛行士への憧れを抱くソ連の少年が月の裏を目指す。ソ連の宇宙開発の歴史が戯画化され寓話的に描かれた作品。冷戦時代の宇宙開発競争のため、駒のように命を粗末に扱われる飛行士らのエピソードが哀れにも可笑しくも感じられ(しょぼい月…

大阪の古本屋回り

用事があって大阪に行った。観光するほどの時間はなかったので、本好きの方から秘密情報を得て古本屋回りをすることに。大阪の古本屋は初めて。 早速収穫の方から これを出先から持って帰るんだから、我ながら酔狂者だ(苦笑)。いやー予定外なんだけど。でも…

CSで映画『清須会議』『Seventh Code』

『清須会議』 三谷幸喜監督。2013年作。織田信長が暗殺され、その後継を決めることになった安土桃山時代の大きな節目となった会議を扱っている。戦国時代なのに戦闘というよりは個性的な人物たちの入り組んだ駆け引きの話としてユーモラスに描くというのは(…

映画『チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密』

映画も観た。原作の主要キャラクターの面白いところや下ネタなどちょっとエグみのあるネタを中心に商業映画としてOKな程度にソフィスティケートして分かりやすく組み直したといったところか。 (以下内容に触れますので映画未見・原作未読の方は御注意を) …

イマジカBSキューブリック特集『非情の罠』『現金に体を張れ』

今のところ全部観ているキューブリック特集。続き。 (一部内容に触れているので未見の方は御注意)『非情の罠』 1955年の作品。商業映画としてはこちらがデビュー作とのこと。キャリアの晩年にさしかかったボクサーがマフィアの情婦を救ったことから起こる…

『チャーリー・モルデカイ1 英国紳士の名画大作戦』 キリル・ボンフィリオリ

30年も前に存在していた文庫のまさかの解説本『サンリオSF文庫総解説』が登場して驚かされたが、それからほどなくして飛び込んできたのがこのモルデカイシリーズの刊行のニュースだった(ジョニー・デップの映画化の話はその一年前に知っていた。ちなみにtwi…

『ガリバー旅行記』 ジョナサン・スウィフト

言わずと知れた名作中の名作で当ブログ主の好物であるSFにも多大なる影響を及ぼした作品。 現在NHKラジオで解説番組をやっている。 で、これが興味深い内容だったので(このカルチャーラジオのシリーズはポーや怪奇幻想ミステリーとか扱っていてハマる率が高…

渋谷UPLINKで『ホドロフスキーのDUNE』『マップ・トゥ・ザ・スターズ』

渋谷UPLINKは昨年末に観逃した作品のアンコール上映をやっていて気になった映画館だったが、今回利用してみた。 小さいハコで椅子も持ち運べる簡易式のもので少々驚いたが(上記2本とも同じ場所だったがROOMというのかな。Xはどうなんだろう)、まあ上記2本…