異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。

【丸屋九兵衛 meets 町山智浩 4 U】、プリンスネタトークを聞いた

 丸屋九兵衛さんトークイベント、プリンスネタなので今回もまた外せない。
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 ということで聞いてみた。
 プリンスネタは世代的にも人気が上昇してきたところから知ってるので、あるある(というか、あったあった)感が強い。で、個人的な記憶で少し補足を加えたくなる。話題に出たテレビ神奈川のロック番組などを熱心に見ていたからね。
 話の流れとしてMTV(SONY MUSIC TV)より前にもミュージックビデオ番組があったように聞こえてしまうような箇所があったが、その前の洋楽関連番組は、たとえば植田芳暁シャーリー富岡ファンキートマトあたりでこれはトーク中心の音楽バラエティ。でもゲストは豪華でミニライヴもあって素晴らしい番組だったよね。

 ところで、派生番組も一時は沢山あったけど、東京や栃木に勤務して見なくなって、どういう感じで減っていったのかは把握していない。ただファミリー番組といえるビルボードtop40を中村真理が続けているのはホントに凄いなといつも思う。
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 さて、丸屋町山トークでの、そのプリンスが人気を得だした頃の話。
 町山氏がアルバム”1999”(Little Red CorvetteやAutomatic含め)以前のビデオの印象を語っていた。
 I Wanna Be Your Loverや

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 Sexualityあたりのことだろう(なに脱ぎだしてんだよのアレ)。
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 ただ、Sexualityのようなビデオが、曲発売当初からガンガン流れていたかどうかは疑問で(ビデオ放送についての基準はゆるい時代だったとはいえ、さすがにまだ知名度の低いアーティストの刺激の強いものを放送される機会があまり多いとは思えず)、自分の記憶としては1999関連のビデオ(Little Red CorvetteやAutomatic含め)が話題になってからさかのぼって、その前のビデオもよく放送されるようになったのではという感じだ。
 というのは、MTVの始まるちょっと前の洋楽番組では、新しくリリースされた曲のビデオを流していく、というほど(TV映えする)音楽ビデオの数は多くなく、時系列関係なく放送することが多かった。プリンスが人気なら少し前のも流そう、といったことで”1999”以前のものもしばしば放送されるようになったのではないだろうか(もちろんリリース時に全く流れていなかったことはないだろうけど)。

 あともう一つ、町山氏からなぜザ・レヴォリューションを解散したのかという話題も出てきたが、この辺りはレコードコレクターズ2020年10月号『サイン・オブ・ザ・タイムズ』特集の出田圭「紆余曲折を経て創りあげられた『サイン・オブ・ザ・タイムズ』」が興味深い。

レコード・コレクターズ 2020年 10月号

レコード・コレクターズ 2020年 10月号

  • 発売日: 2020/09/15
  • メディア: 雑誌
 ザ・レヴォリューションの内部事情だけではなく、人種的状況の変化もあったのではないかという。つまり幅広いファン層の支持を得だした一方で、(周囲の状況などもあり)今一度黒人音楽アプローチ寄りへシフトしようとしていたのではないかという論で、これは個人的に見方を変えてくれるものであった。
 さて映画そのものに最後駆け足に近い形で(笑)、触れられていたが、かなり丸屋さんに酷評されていた「グラフィティ・ブリッジ」だが、個人的には「アンダー・ザ・チェリー・ムーン」の方がキツかったなあ(以前ブログに書いた)。
 あと全体の印象として、町山氏の見方は良くも悪くもロックファンだなという感じがした。自らギターを持ちながら語るPurple Rainのギターソロのカントリー性とかはなるほどと唸らされたが、いかにもザ・レヴォリューション寄りの視点で、その後のプリンスについての興味が薄そうなのは残念だった。バンド重視(バンドを解体したからプリンスが客観性を失い失速した)という観点もいかにもロックファンと感じた。実際にはギター中心の曲も時々出していたのですよ。

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 自分としては、プリンスがザ・レヴォリューションから『サイン・オブ・ザ・タイムズ』あたりの勢いをずっと保持できたかどうかそのものに確信が持てないが(どのアーティストでもピークの期間というのはあって、大体は長くない)、多少ファンの支持を失った原因があったとすれば、ファンクラブにしか音楽を配信しないというようなことを行った時期だろう。結局それはすぐに終了したのだが、個人的には少々失望した覚えがある。前衛作品でもないのに曲を分割して聴くことを許さない、アルバム自体が1曲で表示されてしまう”Lovesexy”あたりから嫌な予感があったのだが(苦笑)。まあそんなきまぐれぶりもまた殿下なのだが。