異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

DAVID BOWIE isデヴィッド・ボウイ大回顧展

吉田さん丸屋さんトークショーの翌日は(用事を済ませた後)予約していたボウイ展へ(ちなみにこの展覧会は入場時間帯による予約があります。ただ当日券もあるようです。入れ替え制ではないので長くいても問題なし)。吉田さん丸屋さんは昨年のSFマガジン4月号ボウイ追悼特集で寄稿されているお二人でもある。
 おそらく四半世紀は行っていない天王洲へ(モノレールで通った時、バブル期のゴールドやインクスティック芝浦の記憶が蘇って・・・)。
 一人一人にヘッドホンを手渡すので多少寒い中待って入場(トイレは1階にあるが入場してからはないので済ませておくと吉。また入場口のところに有料ロッカーはあるが、ロッカーを使う間に順番は後の方になるので可能ならばどこか手前の段階で身軽になる方がいいかもしれない)。
 さすがに1947年生まれのミュージシャンでしかも若い頃から注目を集めていた人物だけに膨大かる興味深い資料が沢山残されている。全体として強く印象付けられたのはミュージシャンという枠を遥かに超えた1960代以降のポピュラー文化そのものを体現した人なのだなあということ。ロックやポピュラー音楽だけでなくリンゼイ・ケンプから表現を学びSFや異文化からヒントを受けミュージシャンとしての表現力を高めることになったのだが、他にも例えば影響を受けた人物にマクルーハンの名が挙げられるなど幅広く自覚的にアンテナを張り巡らせていた実に探求心のある知性的な人であることがわかる(自由な考え方の世界にいた人ではあるがいわゆるエリート階層ではなかったのもなかなか凄い)。エレファントマンの舞台も映画より早かったしクラウス・ノミを見出したのもボウイだったのか(ノミとのパフォーマンスを収めたいかにも当時のポップアート系のいわゆる<パフォーマンス>っぽい感じもよかった)。ヘッドホンから流れるボウイの音楽と展示物のシンクロも心地よく何時間でもいられそうだ。さすがにボウイだけあって見せ方が大変洗練されている。
 様々な色の奇抜だったりスタイリッシュだったりする斬新な衣装を見て気づいたのは最後まで体型が変わっていないことだ。それこそマネキンのような人造美を保ち次々に人格を入れ替えていった彼の足跡が伝わってきた。
 ややネタばれになるが、最後にボウイからHappy Birthdayのメッセージがある。「365日流し続けると必ず皆に当てはまるね」みたいなジョークが入っていて「デイヴおじさんからのメッセージが嬉しいと思ってくれるといいな」と。当日ではないがそろそろ誕生日が来て(ン十歳)の大台に乗るブログ主はなんだか無性に嬉しかった。ありがとう!