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異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

遅いまとめ丸屋九兵衛トークライヴQ-B-CONTINUED vol.8&9今回のテーマはN.W.A.とPrince!

ポピュラー音楽 丸屋九兵衛 音楽(ロックなど)

 またまた遅すぎるまとめ。さる6月7日のQ-B-CONTINUEDはようやく(笑)音楽テーマが登場。しかも2本立てだ!『丸屋九兵衛が選ぶ、ストレイト・アウタ・コンプトンの決めゼリフ』刊行記念!それからPrince追悼・・・。(以下いつものように話題順不同、断片的な個人備忘録用まとめ。※はブログ主の補足 間違いなどありましたらご指摘いただければ幸いです)(8/5追記 丸屋さんのご本人からのご指摘で多々あった間違いを訂正しました。丸屋さん今回もありがとうございました)
 
 ということで第1部は「著書爆誕 N.W.A.祭り」with サンキュータツオ。ということでサンキュータツオさんの司会でN.W.A.がテーマ。映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」の字幕監修を担当した丸屋さんが、字幕に収まりきらないもろもろを詰め込んだ『丸屋九兵衛が選ぶ、ストレイト・アウタ・コンプトンの決めゼリフ』を刊行!著者爆誕というわけでN.W.A.特集。著作に出ている内容もあるので印象に残ったことを箇条書き。
・cruising down the street in my 64という歌詞("Boyz-n-the-Hood" N.W.A.)の64とは64年式インパラのことで「64年式でかっ飛ばせ!」と訳されたりするが、ゆっくり走るスタイルで正しい訳ではない。「64年式でストリートを行く」とした。インパラはびょんぴょん跳ねる(インパラの動画も登場(笑)。
※インパラ

Jumping Impala kids and a Jackal

※車はこんな感じ

Chevrolet Impala 64 hopping lowrider

 

・黒人文化のNegativeなものをPositiveに変える力。N-wordを変化させて自らの仲間内を呼び合う言葉にしたように、台湾系のワン・リーホン(王力宏 Wang Leehon)が使ったのがChinked Out

chinked-out
この人自身はバークリー音楽院を出ているいわば音楽エリート(※その辺はN.W.A.とちょっと違う)。
・アジア系の蔑称にもいろいろある(略)
・Straight Outtaどこどこに代表されるようにhip hopには出身地を誇る文化がある。ルイ・ヴィトンのマスクを持つhip hop好きレスラーのレイ・ミステリオ(Rey Mysterio)は腕に619のタトゥー。出身地のサンディエゴの市外局番で上から見ても下から見ても619になるのがミソ。ニューオーリンズのhip hopグループの504Boyzも市外局番から。
・OGはOriginal Gangstaの意。ベテラン、古強者といった意味。
・西海岸と東海岸のhip hopの大まかな特徴。東はジャズがベース、ファッションは地味。西はファンクがベース、ファッションは長髪・派手(カラーギャングとの関連もある)。西のジーンズに折り目があるのに要注意!(笑)自転車も派手
(派手な自転車こんな感じかな) 

Meet the Godfather of the Lowrider Bicycle
・"Fuck the Police"の歌詞Searching my car, looking for the product Thinking every nigga is selling narcoticsには警察による人種偏見による捜査(racial profiling)への批判がある
・Q-B-CONTINUEDお馴染み長い登場曲の冒頭は曲の方のStraight Outta Comptonから取られているが "You are now about to witness the strength of street knowledge"のstreetの部分がbookに変えられている(何度も参加してきたが気づいていなかった・・・)。

さて休憩をはさんで第2部。まずロサンゼルス・レイカーズのユニフォームに着替えた丸屋さんからHello Tokyo!、Prince初来日横浜スタジアムの第一声がこれだったというエピソード(第一声だったかどうかは忘れていたがオールドファンにはよく知られているものである)。パレードツアーのTシャツもご持参。この日はまだ亡くなってから日が浅く、追悼しんみり気分で参加したのだが丸屋さんから「(周囲の人々に殿下の死に対するショックを心配されているが)まだ信じていない。2Pac生存説もある」と。これは意表をつかれた!そして急にPrinceを語り始めた音楽評論家たちへの違和感に触れる。そしてPrinceが丸屋さんの原点であったこと、憧れ鏡を見ながらイメージトレーニングを行い濃くなかった顔が濃くなった第二次性徴期へ言及。また一番近く接近したのがアルバムEmancipationのプロモーション来日の時で、顔が驚くほど細かったこと、質問をできなかった(指してもらえなかった)無念さについても。それからやたらといい面ばかりが語られるようになってしまったが、聖人君子というわけではなくむしろツッコミどころが多々ある人物であったことを強調。(以下羅列で)

・映画Purple Rainに登場するクラブFirst Avenueの写真
・(各種の例を挙げて)歌詞にみられる女性に対するゴーマンさ。
・結果的には優秀なギタリストだったThe TimeのJesse Johnson、風貌が似ているだけでPrinceファミリーに入れてもらったっぽい。しかしソロでSly Stoneとの共作曲が入ったアルバムShockadelicaを発表した時、同名の曲Shockadelicaを出してちょっとセコイ嫌がらせ(※詳細は忘れたが要はファミリーから自立しようとしているところが気に入らなかったという話だったと思う)。Jesseは訃報後Princeについてインタビューを受けていない(答えない)。
・実はユーモアのある人だった。映画監督Spike Leeはa funny catだったといっている。hiphopやfunkではdogが歌詞やタイトルで出てくるが、Princeの場合はcatがしっくりくると丸屋さん。
・Princeネタのコメディは多い。
・映画Jay and Silent Bob Strike Back主人公はThe Timeの大ファン。(※これかな 

Jay and Silent Bob Strike Back - Morris Day & The Time (End Credits) - HD )
・会場で流されたコメディアンDave Chappelleのプリンスネタ。「作戦、コンピュータブルー!」とかやっている(笑)。Micki Freeは元ShalamarのメンバーでThe Revolutionではない(※Micki Freeはネイティヴアメリカンの血が入っていて、ロック寄りの仕事をしていて当ブログ主的にも興味深い人だなあ)

True HollyWood Stories - Prince | Chappelle's Show
 (※これEddieのお兄さんCharlie Murphyが話しているというかたちなのね。俳優やコメディアンとして活躍しているらしい。Eddieにこんなお兄さんがいたとは知らなかった。ちなみにPrinceがこのネタに対しての感想を聞かれているのもyoutubeにあった。ネタに対して「あれはよかったねー。しかもあれはホントのことなんだよ(笑)」といっていて、(詳細は聞き取れないけど)ユーモアに理解のある人だったことが分かる。 

What Prince thought of Dave Chappelle Skit... )
・Dave Chappelleは顔はまあ近いが歌が歌えない。歌マネならJamie Foxx (※これっぽい 
youtu.be 他の物まねも面白いし、特に歌の上手さがハンパない。繰り返し観てしまう(笑)
・Jamie FoxxはPrinceに会った時の印象として「小鹿のように可愛かった」といい一瞬ゲイだったと腐女子歓喜ネタを投入したことがあるようだ。
Eddie Murphyも「Princeにならなりたかった」といったことがある。
・Missie ElliottのMVなどに登場する似ていないPrince多発問題(※まあこれは多そう) 
youtu.be
・Batdanceは曲というよりParliamentのThe Landingに近い(※コラージュのようなということだろう)。
・音楽的には黒人音楽と一線画するとされるが、Princeはところどころで黒人英語を使っている。映画Under the Cherry MoonにもWrecka Stow = Record Storeの様な言葉遊びがある。(※Muppet ShowのPrince登場回も見つけたがそれも黒人コメディアンの笑いに近い感じがあるね。詳しくないんだが。関連ネタは1分18秒あたりから 
www.youtube.com )
バットマンの映画でStop the pressが「息を止めろ」とひどい間違いがあった(pressとbreathの間違い)。
Quincy Jonesチュッパチャップス事件(どこかのスペシャルライブの映像で舞台上でPrinceが自分がくわえていたチュッパチャップスをQuincyに差出し、一瞬の間がありつつもそれをQuincyがくわえようとしたという出来事。壇上なので雰囲気を察知しくわえようとした器の大きさが光る。※当日GIFがあったので検索したが見つからず。QuincyはPrinceがドタキャンしたUSA For Africaのプロデューサー。ドタキャンについては西寺郷太氏『プリンス論』に詳しい。またQuincyはBadでMichaelとPrinceの競演を画策したが不成功に終わった)
・アルバムDirty Mindの頃は全く踊れていないが、1999では急に踊れるようになっていた。バスケが上手く運動神経がよかったPrinceは猛練習でダンスもできるようになったのではないか。
・曲Do Me Babyを初めて聴いたとき童貞だった人に挙手を迫る丸屋さん(^^;。何故かというと曲の後半殿下の喘ぎ声を聴いて、男性がこういう声を出すものなのかと思った童貞の人ががいたのではないかという・・・ (爆笑)。単なるセックスをロマンティックに歌う黒人音楽の流れがある。またDo Me Babyなどバラードにしてはスネアドラムが重いパターンはReady For The Worldなどに影響を与えた。
・弟子、特に女性を見る目に疑問。VanityやApolloniaはシンガーとしてどうだったか。Carmen Electra, Ingrid Chavez, The Family・・・。
・ここで丸屋さんの好きな曲やアルバムについて。まず好きな曲としてLittle Red Corvette、ベースのブーストされたバージョンが特にとのこと。非常にセクシャルな歌詞で女性の体について歌ったとされるが誰が誰に向かっている歌か考えると面白いそうだ(※いやーこの辺りは歌詞を見直したがかなり難しい)。性別を超えた歌詞としてはGinuwineのPonyという曲がそうらしい。以下アルバム別に羅列。
 Prince。原点の輝き。Stevie Wonderの様に様々な楽器を操り、Smokeyの様に歌うと評された。
 1999。JillとLisaが鞭でPrinceを責めるAutomaticのビデオ(※これは中学生の頃見てひっくり返った。その頃TV神奈川でMTVなど洋楽番組があって、ロングバージョンの曲でもしばしば平気でノーカットで放送されていた。もちろん結構な内容のものでも。さらに驚いたのはSexualityのビデオで一人で歌いまくった最後にカメラ目線で脱ぎ始めるというやつで大変イケないものを見てしまった気分でいっぱいになったのを今でも思い出す(笑)。ただAutomatic自体は曲としては落ちるとの評価で、アルバムが長過ぎるために一部の国(※失念)ではまんまカットされてしまったD.M.S.R.の方がよいとのこと。
 Purple Rain。funkではないのにfunkを感じさせる曲が好きとのことでこのアルバムではI Would Die 4 U。一方あまり力の入っていないfunk曲は好きではないとのこと(※これはなんとなくわかるんだが、実は個人的にはそういうユルめのfunk曲も割と嫌いじゃないんだよね)
 Around The World In A Day。Americaが好き。某カラオケ(※失念)でなぜかRaspberry Beretの珍しいバージョンがあったらしい。
 Parade。アルバムでは最も好き。中でもMountainsが一番好き。New PositionはJB流funkの再解釈。
 Sign 'O' The Times。さほど(※うーんこれは当ブログ主はParadeと並んで好きなので少々残念)。
 Black Album。これは好き(※うっかり手放したんだが再高騰してしまったんだよなあ、失敗。ただ随分遅れて正式発売されてから聴いたのでちょっと時代遅れに感じたんだよな。Bootleg時代に聴くべきだった)
 Lovesexy。好きなアルバムで特にEye No。
 (※時間が押していたので後のアルバムへの言及は少なかった。曲やアルバムについてはもっと聞きたかったなあ)
・最後はPrinceの歌詞から。
 But life is just a party, and parties weren't meant to last(1999から)が引用された。パーティにも終わりがあることを自身が歌っていた。さらに
What's the use of bein' young if you ain't gonna get old(Goldから)も。最後まで老いを感じさせなかったPrinceを思うと何だか不思議な歌詞である。

 あと今回の特集のツボを見事についたバスケのユニフォームを着た方がいらして丸屋さんが絶賛されていたが、当ブログ主はバスケに全く明るくないのでその話題は今回のまとめに入れらなかった。こちらももっと修行せねば。(これも丸屋さんからわざわざ解説をいただいた。その方はミネソタ・ヴァイキングスのユニフォームを着ていて、これはPrinceの出身地にちなんでミネソタのチームでありまたそのカラーがパープル&イエローでロサンゼルス・レイカーズ(こちらはN.W.A.に近い)との類似性を感じさせるという両方の特集を象徴した着こなし。うーんなるほど洒落ている。丸屋さん重ね重ねありがとうございました)
 ということで、特にPrinceのユーモア面というところにスポットを当てるのは丸屋さんらしく他の誰もが真似出来ないところだろう。しかしまずは音楽面でもまだまだ聞き足りないところも多く、是非Prince第2弾を実現して欲しい。お願いします!