異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

CSで観た映画『ロジャー・ラビット』『真夜中の弥次さん喜多さん』『地球が静止する日』

 CSで観た映画。いつもの備忘録。
『ロジャー・ラビット』(1988年)
 初見。いつの間にやら公開から30年近く経っている!時の流れオソロシ。さすがに実写とアニメ―ションの融合技術としては当時らしい限界は感じざるを得ない部分はあるがトータルとしてみれば驚くほど古びていない。この辺はアニメーション監督(リチャード・ウィリアムス)の腕か、ゼメキス(監督)やスピルバーグ(製作総指揮)のおかげか。印象的だったのは1947年のハリウッドが舞台で私立探偵が主人公のハードボイルド仕立てになっているところ(弟を殺され希望を失った飲んだくれの探偵がひょんなことから事件に巻き込まれ、謎の美女がからむというパターン。美女がアニメというのがミソ)。もちろんカートゥーン仕様でコミカルテイストではあるが、原題はWho framed Rogger Rabbit?(誰がロジャー・ラビットをはめたか?)でタイトルもそれっぽい。人が死んだりしていて、今だとこういうのはファミリー向けとしては公開できないような気がする(直接関係はないが、ピクサーが独立する前の作品なんだねえ)。基盤となった作品は1981年のWho Censored Roger Rabbit?らしく、どうもロジャー・ラビットは昔からいるキャラクターではなさそう。アメリカのアニメ黄金期へオマージュになっており、ディズニー映画として主要なキャラクターを出していてるばかりではなく、他の会社の有名キャラクターも複数登場している(←日本語wikiより)。ディズニーがいろいろなところからアイディアを引っ張ってくるという話は丸屋九兵衛さんのQBcontinuedでも出ていたが、本作もテックス・アヴェリーの「おかしな赤ずきん」がモデルではないかとこちらのブログで指摘されている(なるほどそっくりである)。終盤のにぎやかなアニメーションは『コングレス未来学会議』を連想させる。アリ・フォルマン監督はアメリカ黄金期のアニメーションに思い入れがあるんだろうな。

真夜中の弥次さん喜多さん』(2005年)
 脚本・監督宮藤官九郎しりあがり寿の原作漫画は未読。DVDのAmazonでのレビューなどを読むとノリについていけないとか笑いがすべっているといった感じの評価もあって、まあ原作との兼ね合いが分からないのだが熱心なロックファンという宮藤官九郎らしいゲイ(キャンプ)でドラッギーでサイケデリックなテイストはかなり好みが分かれるのも当然といえば当然だろう(<ファミリー>劇場で放送されていたのは性質の悪い冗談か(笑)。しかし実はやっていることは大ヒットした「あまちゃん」と同じで、元からこうであったということはなかなか興味深い。時代の方が追いついてNHK朝のドラマ枠でも(多少の抑制は効いているものの)受け入れられるように可能性が考えられ、観る側の方にダイナミックな変化があったのではないかという点で。

地球が静止する日』(2008年)
 1951年の古典SF映画『[https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E7%90%83%E3%81%AE%E9%9D%99%E6%AD%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%97%A5:title=地球静止する日]』のリメイク。ちなみに2006年に創元SF文庫から『地球の静止する日ーSF映画原作傑作選』、2008年角川文庫から『地球の静止する日』という原作短篇が収められたアンソロジーが出ている(どうだみなさん混乱したろう(笑)。1951年の方は未見なのだが、原作(こちらは読んだ)はシンプルな短篇で現代映画の尺には難しく、全体にこの映画では引き伸ばしたための無理が隠し切れていない。特殊効果など映像は結構頑張っているとは思うが、キアヌ・リーヴスが脱走するところはマトリックスの様、人類が攻撃される特殊効果のシーンはパニックものの様(特に昆虫パニック映画)、親子が出てくるとヒューマンドラマもの(あるいはアクション映画のドラマパート)の様(子役はジェイデン・スミスなのね)といった感じで既に存在するジャンルの映画をツギハキしたようなかみ合わなさがあり全体に散漫な印象が残った。