異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

CS等で映画『ナイル殺人事件』『風立ちぬ』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』

引き続き備忘録。

『ナイル殺人事件』
 イマジカBSアカデミー賞特集で放映。1978年の衣装デザイン賞。莫大な遺産を相続しエジプトに新婚旅行に出かけたりネットが豪華客船の中で殺害される。有名なポアロもの。話の早々で犯人が分かってしまった(あるいは筋をどこかで知っていたのかもしれないが)のはさておき、さすがに衣装や豪華客船のセットなどは豪華で今観ても雰囲気がある。クラシカルなものは古びにくいのかも。外輪船も魅力があるし、こうした舞台設定はそれ自体が大きな力を持つフォーマットとして長く機能し続けそうだ。

風立ちぬ
 宮崎駿の最後の作品(いちおう)。宮崎駿については長編映画もそれなりに観ているが当ブログ主はアニメは全般的に詳しくなく、彼の漫画もナウシカの最初の方を読んだくらいだったり知識が十分ではない一方で、論議の対象となりやすいのであまり積極的に感想を書きたい気がしないというのが正直なところ(苦笑)。ただ何事も書いておかないといろいろ忘れてしまうので(また苦笑)、感想を書いておくことにした。で、『千と千尋の神隠し』『崖の上のポニョ』などは劇場で観て非常によかったと思っている方だが、この作品はちょっといまいちだった。まずは監督の好きな飛行機のシーンが洗練された技術で円熟の美しいシーンで数多く描かれ、それぞれの機体への愛着が感じられるのだが、乗り物にあまり興味のない自分には冗長に感じられる。一方全体を通じても戦時中の技術者が意にそぐわない戦闘機の開発にたずさわるという複雑な背景にヒロイズムをのせるといういかにも難儀なテーマを肉づけして着地させるのに成功しているとも思えない(多くの人々に納得させるという意味において。同世代で共感する人はいるかもしれない)。またヒロインの現実感の乏しさたるや・・・。是非最後はまた別にやり直していただいて(笑)

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
 2005年にジョナサン・サフラン・フォアが書いた原作(2011年に翻訳出版)を、2011年に映画化した作品。2001年アメリカ同時多発テロで父親を失ったニューヨークの9歳の少年の話。コミュニケーションに問題を抱える少年を通じて、大きな悲しみから立ち直ろうとする人々の心の動きや交流が抑えたトーンで描かれている。大上段に構えずに個の人間としての回復に向き合ったところがよかった。原作も読んでみたい。