異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

大阪の古本屋回り

 用事があって大阪に行った。観光するほどの時間はなかったので、本好きの方から秘密情報を得て古本屋回りをすることに。大阪の古本屋は初めて。
 早速収穫の方から

 これを出先から持って帰るんだから、我ながら酔狂者だ(苦笑)。いやー予定外なんだけど。でも行ってしまったのが運のつき。なるべくしてこうなっているともいえる。
 とにかく今回行ってみたかったのがジグソーハウス。かなり早くからネット販売をしていて、ミステリ専門という表記もあるがSFのラインナップがすごくてとにかく安定して揃っているイメージ。場所は天神橋で、有名な天神橋筋商店街がある。有名といっても後から知ったのが実情で、行ってみてまず驚いたのはこの商店街すごく長い!それもそのはず日本一長いそうだ(知らなかった失礼)。地下鉄天神橋筋6丁目やJR天満駅が最寄りの駅にあたるが、wikiにも書いてあるように例えば1丁目なら「天1」と表記されているアーケイドがあってその一つ一つが大きな商店街で連なっているのだ(アーケイドは6丁目までだが7丁目にも商店街があるらしい。で、この商店街(の3丁目辺り)を回った。
 まずそのジグソーハウス。商店街の通りの脇でさらに目立たない表示で2階にあって非常にわかりづらい!少々意地になって探しますた(笑)

 今回はあまり買うつもりがないので斜めに深入りしないようにと心がけていたのだが・・・。最初の写真の上の二冊SF年鑑の1985年版と86年版の発見してしまう。うむ、これわっ!当ブログ主はちょっとばかし80年代に「SFの本」という雑誌に当時からんでいたことがあって、その関係者を中心に出されていたのがこのSF年鑑。おそらく86年版までだろうと思うが、最初の1981年版から84年版までは持っていたので、ちょうど持っていなかったのがこの2つ。運命的なものを感じ(笑)、購入。最初の1981年版は海外SF研究会による同人誌。しかしその内容の充実ぶりは商業出版と遜色ない上に、まだまだ一般認知度が高くなかったSF小説の分野ではそれまで年鑑といったものは存在せず(SFマガジンで通常の号内での年間総括みたいなことはあったかもしれないが)、非常に画期的なものだった(そこで電波をキャッチしてしまった高校生がこの記事を書いているわけです笑)。ある年の年鑑には当ブログ主の若かりし頃のレビューが・・・いやその万が一に興味が生じてもそれは探してはいけません(汗)。何はともあれ受験などのこともあり85年辺りから関わらなくなってしまったため持っていなかったのが今回買った2冊。1982年版からは商業出版とはいえ、実際のスタッフはおそらく20代前半せいぜい中盤ぐらいではなかったかと思うが、年々内容が充実していったことがよくわかる。1986年版にはたなみただし氏のシャープなレビューも載っている。それぞれ1000円の計2000円。今回最大の収穫である。
 さてその後、天牛書店で『宇宙飛行士 オモン・ラー』『フリッカー、あるいは映画の魔』『世界の果てでダンス』『Black Venus』(最後のAngela Carterは100円だったのでつけてみた←一品料理か)こちらの方はしめて1950円。ああ買うつもりは元々なかったのだが・・・。
 あとは矢野書房(ミステリの棚が充実していた)、エンゼル書房など(これ以上買うとマジヤバいので笑)深入りしないように斜め見で回る。短い時間だったが楽しかった。
 昼は梅田で食べてしまったのだが、なかなか来ることがないし美味そうだったからこっちで食べればよかったなあ。トンテキの定食が美味そうだったねえ。