異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

CSで映画『清須会議』『Seventh Code』

清須会議
 三谷幸喜監督。2013年作。織田信長が暗殺され、その後継を決めることになった安土桃山時代の大きな節目となった会議を扱っている。戦国時代なのに戦闘というよりは個性的な人物たちの入り組んだ駆け引きの話としてユーモラスに描くというのは(あまり三谷作品に詳しくないのだが)持ち味を発揮しやすいパターンではないかなあと思う。その分安心して観ていられるが、戦国時代なのに血生臭さのないやり取りになっていてなんとなく人間ドラマとしてもこぢんまりとした多少物足りないものになっている気がしなくもない。映画だと例えばリアルな戦闘シーンを重しにして後半に駆け引きのドラマ性を盛り上げる手が効果がありそうだが、一方戦闘シーンを描かなくてはいけなくなってしまうデメリットもあるかもしれない。舞台だったらどうだっただろうかとふと思った(演劇はさらに詳しくないのだが)。


『Seventh Code』
 黒沢清監督。2014年作。東京で出会った男を探しにロシアまでやってきた若い女の話。前田敦子のミュージックビデオとして製作され、その後評判になったということで短いしいかにもな音楽シーンもついていたりするが、さすがに黒沢清らしい場の質感、映像感覚、間といったものが実に心地よい。ロシアというロケ地も非常によかったんじゃないかなあ。彼方の地に人を追いかける場所としても今の時代にふさわしい感じがあるし。話も分かりやすい仕掛けがあって小品ながらなかなか良かった。