異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

CSで映画『インモータルズ 神々の戦い』『危険なメソッド』『猿の惑星:創世記』『吸血鬼ドラキュラ』

例によって備忘録
(多少ネタばれもあるのでご注意)


インモータルズ 神々の戦い』
 ギリシア神話をベースにした2011年の作品。映像や衣装は美意識が感じられなかなか良かった。石岡瑛子なので兜が蟹のハサミだったり和風的センスもあるのね。まあ一瞬ハイペリオンの衣装がミッキー・ロークの体型もあってか原始人に見えたりもしたけど(笑)。全体にちょっと流血シーンはくどかったかな。この間、安彦良和の映画「アリオン」CSで観たんだが、こういう神話系の話もっと詳しくなりたいな。

危険なメソッド
 2011年の作品でユングとその患者で愛人でもあった後の精神分析医サビーナ・シュピールライン、そしてフロイトの関係が描かれる。精神分析・心理学の分野で歴史的役割を果たした人物たちだが、その手法や理論がそのまま現在の臨床の場で適用されることは無い様だ。そういった時代の落差の分を、「ユングフロイトの理論が人間の精神を反映している世界」での人間ドラマととらえることも出来る気がした。そう観ると理知的な実にクローネンバーグらしい映画とも言えるが、表層的には史実に基づいていることもあってかいわゆるクローネンバーグ的な表現は目立たず大人しめな印象の作品で、むしろ絵画の様に撮影されたヨーロッパ(背景となった実際の場所が随所に登場しているらしい)が美しい。時にマグリット風のシーンもあり、シュルレアリスムフロイトの関係を想起させる。

猿の惑星:創世記
 2011年作。大元の『猿の惑星』のオチの部分は周知の事実されているがそれって割と珍しくない?まあそれはともかく映像技術の向上に加え前日譚としての伏線もよく考えられている続編で楽しめた。猿たちが暴力的になり過ぎないように主人公の猿シーザーがストップをかける描写があるのも現代らしい。ジョン・リスゴー演じる科学者ウィルのアルツハイマーの父親やオランウータンのモーリスが良かった。シーザーが檻の仲間たちを開放するシーンは先日観た1977年『ドクターモローの島』を意識してるのかなあ。

吸血鬼ドラキュラ
 1958年作。ホラー映画のハマー・フィルムが生み出した名作の誉れも高い作品。原作は未読なのだが、比較的シンプルつくりで短い時間(82分)のテンポのよいサスペンスに仕上げられ、メークや美術センスなどにも品の良さが感じられ世評にも納得。ラストシーンも素晴らしかった。クリストファー・リーはいまだに現役なのは凄いねえ。ところで昔の映画は短くていいよね。この作品なんか冒頭15分で吸血鬼が牙をむいて、多少の辻褄なんか気にせずガンガンくる。これでいいんだと思うな。地上波は無理にしてももっとCSやBSで古い映画やればいいのに。忙しい人こそ短い映画は観やすいと思うんだよね。
ところでヴァン・ヘルシング博士の録音機械はカッコよかったな。「スリーピー・ホロウ』でも探偵役のジョニー・デップも色んな機械を持っていたような(『ブラザーズグリム』にも出てきたかなあ)。科学と魔術の対比、時代はそれぞれ違えどスチーム・パンク的な感覚とつながる気がする。特にブラム・ストーカー、ホームズ、ヴェルヌやウェルズは割と近い時代の人達なんだよなあ。