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異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

映画『ホビット 決戦のゆくえ』『インターステラー』

 2本観てきた。
 (以下どちらも内容に触れるので未見の方はご注意を)

ホビット 決戦のゆくえ』
 ホビット3部作のいよいよ完結編。『ロード・オブ・ザ・リング』3部作からずっと観る者を魅了し続けてくれたピーター・ジャクソン監督有難う!(感想終わっちゃったよ)
原作未読なので予備知識ゼロで観始めたが、本作については早々にドラゴン退治が成功しちゃうところがミソで、その後いろんな種族でお宝の取り合いになるところがむしろメインなんだよなあ。そこらへんの生々しい対立が良かった。で、『ロード・オブ・ザ・リング』のスケールの大きいスペクタクルで彼岸の向こうを感じさせる切ないエンディングとは異なり、マーティン・フリーマンらしいほっこりとしたエンディングもまた悪くない。いやマーティン・フリーマンが好きなのでねー。
 それにしても『ロード・オブ・ザ・リング 旅の仲間』が日本公開2002年でもう12年にもなるんだなあ。本当に素晴らしいシリーズ。また観返したいなー。ていうか原作読まないとなー(長い物に弱くてついつい・・・)。

インターステラー
 話題の宇宙SF映画。全く予備知識なしに観に行ったらさすがに驚いた。いやーこういう内容だったのね。個人的には楽しく観られた。ノーランの映画は多少癖がある気がするんだけど自分は割とOK。いろいろ言われていた『インセプション』も楽しく観られた。『プレステージ』なんかは癖の強さも控えめで幅広く評価されていい出来だと思っているし。
まず冒頭のアメリカ農家の家族の描写があって、一見現代の普通の話の様に思える。しかし天災によって植物が育たなくなって科学教育も退行してしまっている未来のことだと台詞から分からせていくんだよね。メジャー映画でこういう描き方が出来るのはSF設定が当たり前の様に呑み込める観客が増えているということで古くからのSFファンとしては時の流れを感じる。昔だったら序盤は現実から徐々に飛躍させる準備をすすめるか、あるいはドーンと宇宙船などのガジェットを出したりして「SF映画ですよー」とアピールしないと理解してもらえなかったんじゃないかなあ。
 いろんな有名SF映画のオマージュがあったようだがまあそこについての感想は(あまり得意ではないので)割愛(<弱過ぎ)。で、雑感なんだけど、宇宙での無音のシーンなんかは良かった。そして静かに話が進むかと思いきやどんでん返しなどあり、さらにオチも用意されている。このオチに人間原理の強いのも嫌う人は多いだろうなあと思う。個人的には分かりやすさは悪さではないと思うんだけどね。SFは元来そういう甘味を含んでいるもののような気がするしね。ただ、かなり科学的に無茶苦茶な話(それ自体は悪くない)なのに、オチが人間原理だと「(さんざん無茶な話をした果てに辿り着いたのが)なんだよ!真面目かよ!」みたいな気持になったのは多少あった(苦笑)。それから、ところどころ(物理学的なところだけではない)ノーラン流の少し理解しづらい論理展開が登場したりその辺も好みが分かれるだろうね(記憶へのこだわりは『インセプション』にもあったけど、あれもややこしい論理をつけている割にこちらにさっぱり伝わらない感があったな。ところが映像センスとかテンポとか嫌いじゃないんだよね不思議と)。ともかく個人的には現代の技術を駆使した宇宙SF映画として面白かった。ただリアルめの最近の宇宙ものということではシンプルで重力の描写という軸がはっきりしていた『ゼロ・グラヴィティ』の方が良かったかなあ。