異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

SFマガジンオールタイムベスト自分の投票と全体の結果

 

S-Fマガジン 2014年 08月号

S-Fマガジン 2014年 08月号

 SFマガジンのオールタイムベスト、各プロ投票者の内容とか8月号に載っていて長年のSFファンとしては非常に面白くていつまでも眺めていられる漢字である。で、やっぱり自分の投票と最終結果のまとめをやはりしたくなってしまった。ということで以下の自分の投票とカッコ内に全体の結果(圏外の場合、プロの投票があるかやプロ・読者それぞれのみの集計での順位を入れてみた。ちなみに読者の投票結果は当然記載されいていなので「男たちの知らない女」も自分の他にも投票している人がいるかもしれない)。

◎海外長篇
1.『ソラリススタニスワフ・レム(1位)
2.『夢幻会社』J・G・バラード(圏外、プロの投票あり)
3.『エンパイア・スター』サミュエル・R・ディレイニー(28位)
4.『双生児』クリストファー・プリースト(圏外、プロの投票あり)
5.『歌の翼に』トマス・M・ディッシュ(圏外、プロの投票あり)
◎海外短篇
1.『しあわせの理由』グレッグ・イーガン(2位)
2.『にせもの』フィリップ・K・ディック(圏外、プロの投票あり)
3.『オメラスから歩み去る人々』アーシュラ・K・ル=グィン(26位)
4.『男たちの知らない女』ジェイムズ・ティプトリー・Jr(圏外)
5.『息吹』テッド・チャン(圏外、プロ22位)
◎海外作家
1.ジェイムズ・ティプトリー・Jr(6位)
2.フィリップ・K・ディック(2位)
3.ジャック・ヴァンス(圏外、読者23位)
4.サミュエル・R・ディレイニー(20位)
5.ジーン・ウルフ(9位)

 ランキング外になっていても自分の入れたものに他の人の票があるのはうれしいもんだよなあ。「男たちの知らない女」は取りあえずプロのどなたも入れてなかったんだよな・・・。まあティプトリーは他もすごいんだが。最初どういう話なのかよく分からなくてだんだん分かって来て男性原理だとか非常に考えさせられた経験があり、自分の中でインパクトが大きかったので。前回のオールタイムベストで入れた「わが愛しき娘たちよ」も同様に衝撃的な内容だった(そちらはプロの投票があった)。

※追記 ヴァンスは上記のように全体は圏外なのに読者で23位と読者の支持の方が高い。この辺は長く作品を掲載してきたSFマガジンならではの気がして興味深い。

◎日本長篇
1.『日本アパッチ族小松左京(30位)
2.『ハーモニー』伊藤計劃(1位)
3.『産霊山秘録』半村良(22位)
4.『Self-Reference-Engine』円城塔(16位)
5.『グラン・ヴァカンス』(シリーズ)飛浩隆(廃園の天使Ⅰ 4位)
◎日本短篇
1.『希望』瀬名秀明(圏外、プロの投票あり)
2.『五色の舟』津原泰水(1位)
3.『遠近法』山尾悠子(17位)
4.『X電車で行こう』山野浩一(圏外、プロ22位)
5.『柔らかい時計』荒巻義雄(圏外、プロの投票あり)
◎日本作家
1.筒井康隆(3位)
2.伊藤計劃(8位)
3.円城塔(7位)
4.鈴木いづみ(圏外、プロの投票あり)
5.瀬名秀明(18位)

 短篇部門の『五色の舟』が1位になったが、津原泰水『バレエ・メカニック』にも投票している方がいるなあ、首をブンブン縦に振った(自分はご覧のように入れてないんだけど)。鈴木いづみ大森望さんが絶対入れるから、投票が自分ひとりになることは無いんだよね(笑)。