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異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん

『外套・鼻』 ゴーゴリ

読書(海外文学)

 

外套・鼻 (岩波文庫)

外套・鼻 (岩波文庫)

読書する余裕と意欲をどちらも欠いているので、短い古典を読んだ。

「外套」 真面目だけが取り柄の冴えない下級役人が、古くなってしまった外套を新調することになる。英雄ではない一般人を慈しみを持って描いている…と解説にはあるが、全体の印象としてはちょっとしたきっかけで運命を左右されてしまうブラックジョーク的な風味もありむしろそこが面白かった。

「鼻」 ある朝目覚めると主人公は鼻が無くなっていることに気づく。果たしてその鼻は礼服を着て馬車から降りてきた!いわずとしれた奇想小説の代名詞みたいな作品だが、実は冒頭は床屋がパンを切るとそこから鼻が出てくるというシーンから始まるのは意外。鼻とのとぼけたやりとりは楽しいが、後半はさほど面白くは感じなかったなあ。「外套」の方がいいと思った。