異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

シャーロック3はじまった

そうそう、NHK-BSで始まった『シャーロック』のシーズン3の感想も書いておくか。
シーズン2の最後シャーロックの死で終わったが(実は生きていることがはっきり描かれていたものの)、それはもちろん見せかけで、さてどのように死が演出されたのかというのが大きな謎解きになり、もちろんそれだけだとシンプル過ぎるので新たな敵との戦いが絡んでくるという内容。まー見せ場はシャーロックの逃亡生活について完全に蚊帳の外に置かれた我らがマーティン・ワトスン(ファンなのです)のぷんぷんぶりでしょうなあ。そういうシャーロック×ワトスンの掛け合いをはじめとしたキャラクターものとしての娯楽性は期待通りで、以前のシーズンからのファンとしては十二分に堪能。現在の話とシャーロック自身の逃亡の話は別々に分離している感じで、そこに巧みな連動があるとなお盛り上がったのにと思うものの、その後の時間にやっていたジェレミー・ブレット版シャーロック・ホームズでの復活のエピソードも似たような構成で多少逃亡の理由などやや不自然なところが多少みられたので、そこはそんなもんなのかもしれない(ごめんなさい原作の復活のエピソードのは読んでません)。多少コントめいた感じられたのもキャラクターものの要素が前面に出たのかもしれないなあ。そこが楽しかったりするからファンもまたそういうのを求めてしまうところがあるんだろう。何はともあれ個人的には満足。

 さて関連番組も良かったので箇条書きしておくか。

シーズン3エピソード0 7分半ほどのシーズン3予告編的な動画。リンク先で観られます。きっちり作られていて、本編の前にこれを先に観た方が楽しめる。

シャーロックの秘密 再放送も終わってしまったが、製作のマーク・ゲイティス(マイクロフト役でもある)とスティーヴン・モファットがこれまでのホームズものの映画やTVの歴史を振り返りながら、現代版シャーロック・ホームズである『シャーロック』をどういった狙いで作ったのかを明かしていく1時間の番組。何より昔の映像が面白かったなあ。作品発表からほどなく作られたものなんかは昔のロンドンの様子が分かる様だし是非観てみたい。

・ジェレミー・ブレット版『シャーロック・ホームズの冒険』 これはあちこちで放映されていて、自分の世代としてホームズのイメージはこれ。やっていたのは『空き家の怪事件』の様だが、『シャーロック』やらロバート・ダウニーJr版の映画とかから比べるとかなり大人しい感じだが、衣装やセットなど雰囲気が大変よく、ジャレミー・ブレットの独特な台詞のタメとかにホームズのアブない感じが表現されている気がする(のは自分だけろうか)。