異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

映画『アナと雪の女王』

  評判のよいことに加えストーリーも面白いということで観てきた。たしかにこれは傑作。

  アニメーションの表情だとか動きの進化もさることながら雪と氷を基調とした美術センスがなんとも素晴らしい。音楽もよかった。あまり詳しくないのだが、アナの一部の衣装など緑が目立つのはアイリッシュを意識してなのだろうか、音楽にもトラッドのセンスがあるような気がする。内容とよくマッチしていた。そしてストーリーは…欲を言えば全く予備知識なく普通のお伽話だと思って観て驚きたかったが、まあ知らなかったら観てないだろうし、悩ましい。まあ要は洒落たひとひねりがあって非常にさわやかで押しつけがましさのないストーリーだということだ(未見の方に配慮してぼんやり書きました)。素晴らしいと思う。エンドクレジットが出て、前にいた小さい子が「もっかいみたい!」と声を上げていた。ずっと静かに観ていた後の感想だから、何よりも説得力のある感想だろう。

 強いて文句をつけるとすると、オラフ(雪だるま)があんまり可愛く感じられないことだな。動きとかは悪くないけど顔がどうもなあ。アメリカなどのアニメーションのコメディリリーフ的な役のキャラクタ―が可愛く感じられないのは時々ある。日本のキャラクターは全体的に丸顔なので、そうではないものが慣れていないこちらの問題かもしれない。トロールはそのせいか可愛く感じられた。