異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

映画『マスク』TV視聴

 

マスク [DVD]

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「謎めいた緑色のマスクを拾った男が緑の怪人“マスク”となって巻き起こす騒動を描いたアクションコメディ作品。ジム・キャリーキャメロン・ディアスほか出演。」

 1994年作で当時随分流行ってたんだが、初見。CSムービープラスでやっていたのを観た。特殊効果とジム・キャリーのオーバーアクションが売りの家族向け娯楽映画というぐらいに考えてたので今まで観てなかったんだか、音楽がなかなかいいね。ジャイヴ、ラテンなどの音楽がフィーチャーされていて、しばしば映画の舞台となる(うるさい門番のいる)90年代のクラブの様な入口の中は実はコットンクラブの様な生バンドが演奏する場所で、ジム・キャリーがマスクをつけて踊りまくる黄色いスーツはよく見るとズートスーツ風でアクションはキャブ・キャロウェイの様でもあり、全体に1930年代オマージュの要素がある(マフィアや銃などは1920年代も入るかなあという気もするが、あの手の描写はどの映画でも1920年代風になるかもしれない)。これだけ前面にあの時代の音楽文化を出したものは(少なくともファミリー映画では)あまりないんじゃないかなあ。そういう意味で好きな作品。

ジャイヴ・リバイバルというとP-funkerとしてはP-funkファミリーのMr.Fiddlerがすぐ思い浮かぶが、

これは1990年。観ていないけど1930年代ネタのディック・トレイシーも1990年で、むしろ『マスク』の方が後追いだったのかもしれないなあ。1990年代前半にはちょっとジャイヴ再発見の機運があったのかもね。しかし結局Mr.Fiddlerもアルバム1枚しか出さなかったし(メンバーのアンプ・フィドラ―はその後も活躍してはいるが)、たぶん大きな潮流にはならなかったんだろうなあ。ジャイヴ好きとしては惜しい気がする。