- 出版社/メーカー: 東宝
- 発売日: 2013/11/08
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「劇中に登場する轟天号がカルト的人気を誇る特撮SF映画。神宮司大佐率いる海底軍艦は、ムウ帝国に戦いを挑むのだが…。」
CS日本映画専門チャンネルでこれも観ていた。1900年押川春浪の原作を1963年に映画化(それをさらに50年以上経って観てるわけだな~)。原作ではロシアが敵役となっているようだが、もちろんそういうわけにはいかず、架空のムウ帝国との戦いにしたということらしい。基本的には他愛のないお話だし、ムウ帝国の衣装など今からすると首をかしげざるを得ないステロタイプな南洋像はじめ古さを感じさせる部分が多々見受けられるが、轟天号の登場する特撮パートはなかなか楽しい。原作からの時代の隔たりを脚本家が自身の南洋での戦争体験により補ったという製作過程も興味深い。
ちなみに一番の発見は押川春浪の経歴。38歳と短い生涯ながら、豪快さをしのばせる人柄(名士の子息でありながら落第・方向を重ねている)でSF・冒険小説の祖であるだけでなく弟の清(プロ野球創始者)と共にスポーツ振興の草分け的な人であったのか。いや世の中知らないことがまだまだ多いなあ。