異色もん。

ドラえもん、もやしもん、くまもんに続く第四のもん。いつか鎌倉の老人になる日まで。(単なる読書系ブログです)

<シミルボン>再投稿 『翡翠都市』フォンダ・リー

ランキング参加中読書~特別な力を持つ”翡翠″をめぐり、血で血を洗う抗争が繰り広げられる傑作任侠小説~ 翡翠城市 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者:フォンダ リー早川書房Amazon それを持つ者に特別な力を与える”翡翠”。そんな”翡翠”によって、人々ひい…

<シミルボン>再投稿 『文字渦』円城 塔

ランキング参加中読書~見たこともない難読漢字や異体字にあふれた誰にも真似のできない奇想小説~文字渦(新潮文庫)作者:円城塔新潮社Amazon デビューから類まれな発想と論理で独自の世界を築き上げたてきた円城塔が漢字を中心とした文字による言語表現の…

ふと思い立ってデヴィッド・ボウイの初期作品をまとめて聴いてみた

ランキング参加中音楽 デヴィッド・ボウイのキャリアは長く作品も多いので、その魅力に気づくの遅れてしまったリスナーとしては、まだまだ全貌が追えていないアーティストの一人である。 以前ブログでは大回顧展のことを書いたり funkenstein.hatenablog.com…

<シミルボン>再投稿 『 天界の眼 切れ者キューゲルの冒険』 ジャック・ヴァンス

ランキング参加中読書~サイテー男が次々とやってくる難題をテキトーに乗り切る抱腹絶倒の冒険ファンタジー~ 天界の眼: 切れ者キューゲルの冒険 (ジャック・ヴァンス・トレジャリー)作者:ジャック・ヴァンス国書刊行会Amazon 鋭い批評眼でSFファン・ミステ…

2024年2月の丸屋九兵衛さんイベント

恒例の旧暦フェス【旧正月アジア祭2024:イヤー・オブ・ザ・ドラゴン!】 ① 02/03(土)【Q-B-CONTINUED vol.87】亞洲ドラゴン研究會! 中華モンスターマニュアル龍年エディション ② 02/10(土)【ASIAN MUSIC REVIEW 2024】旧正月音楽祭! アジア系R&Bとヒ…

2024年3月に読んだ本

ランキング参加中読書ランキング参加中音楽 引き続き低調。 ◆『一千億の針』ハル・クレメント 一千億の針【新版】 (創元SF文庫)作者:ハル・クレメント東京創元社Amazon 『20億の針』から28年経っての続編。長い時をはさんでの続編という当時の盛り上がりは想…

MLB順位予想

いろいろ事情があって、ちょっとバタバタしている。 現状できることが限られている状況。 なので気晴らしで、初めてMLB順位予想でもやってみることにした。 まあ30球団もあるし、情報はあまり追えているわけでもないので、プロ野球順位予想よりもさらに適当…

<シミルボン>再投稿 グラビンスキを読んでみた

ランキング参加中読書 2015年から3冊の短編集が刊行されたポーランドの作家グラビンスキ。 1887年オーストリア=ハンガリー帝国領ガリツィア生まれで20世紀前半に活躍したこの作家「ポーランドのポー」「ポーランドのラヴクラフト」の異名をもち<ポーランド…

2024年1-2月に観た映画

最近観た映画。諸般の事情で時間がなく映画もなかなかなあ。 □「コンクリート・ユートピア」 klockworx-asia.com 奇しくも年明けの震災早々だったが、そのこととはあまり関係なく、J・G・バラードの『ハイ・ライズ』を思わせる作品だったことで観に行った。…

<シミルボン>再投稿 『地下鉄道』コルソン・ホワイトヘッド

ランキング参加中読書~奴隷を解放する<地下鉄道>の走るもう一つの合衆国を描くずしりと読み応えのある作品~ 地下鉄道 (ハヤカワepi文庫)作者:コルソン ホワイトヘッド早川書房Amazon タイトルの<地下鉄道>Underground Railroadは19世紀半ばの合衆国で…

2024年1、2月の#musicdogg選曲

ランキング参加中音楽 またまたまとめて更新になってしまった。 X(Twitter)の選曲。 新年1月は、ベタにOneのついた曲。 1."One Love/People Get Ready" Bob Marley & The Wailers 2."Another One Bites The Dust" Queen 3."One" Metallica 4."One Fine Day…

2024年2月に読んだ本

ランキング参加中読書 昨年話題になったSFを消化。 ◆『赦しへの四つの道』アーシュラ・K・ル・グィン 赦しへの四つの道 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者:アーシュラ K ル グィン早川書房Amazon ル・グィンを代表するSFシリーズ≪ハイニッシユ・ユニバース…

<シミルボン>再投稿 『迷宮1000』ヤン・ヴァイス

ランキング参加中読書~時代を超え英米の空想科学小説とはひと味もふた味も違うユニークな傑作~迷宮1000 (創元推理文庫)作者:ヤン・ヴァイス東京創元社Amazon 1987年初版、2016年東京創元社復刊フェアで刊行された作品。 本屋でなんとなく気になって購入し…

<シミルボン>再投稿 『隣接界』クリストファー・プリースト

ランキング参加中読書~作者の世界に存分に浸る幸福感が味わえる傑作~ 隣接界 (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)作者:クリストファー プリースト早川書房Amazon ファン待望クリストファー・プリースト最新翻訳長編の登場である。 やや耳馴染みのない言葉がタイ…

2024年1月に読んだ本

ランキング参加中読書 年末年始には久しぶりに友人たちと会ったり、映画を観たりする予定だったのだが、体調を崩し、全部おじゃん(死語)。(現在は回復) ということで、自宅でダラダラ。そこで、積んでいたが肩の凝らなさそうな、北村薫<時と人 三部作>…

<シミルボン>再投稿 『虚ろなる十月の夜に』ロジャー・ゼラズニイ

ランキング参加中読書~オールスターキャストでお届けする最後まで予測不可能なゲーム小説~ 虚ろなる十月の夜に (竹書房文庫)作者:ロジャー・ゼラズニィ竹書房Amazon ロジャー・ゼラズニイといえば神話をベースにしたSFやファンタジーで知られ、一時代を形…

クイーンを!観て!きた!!

というわけで、クイーン+アダム・ランバート@東京ドームですよ。 ランキング参加中音楽 人生初クイーンということなのです。 映画「ボヘミアン・ラプソディー」の時にいろいろ書きましたなあ。 funkenstein.hatenablog.com funkenstein.hatenablog.com フレ…

<シミルボン>再投稿 『猫は宇宙で丸くなる 猫SF傑作選』中村融編

ランキング参加中読書~読めば読むほど謎が深まる不可思議な存在~猫SF傑作選 猫は宇宙で丸くなる (竹書房文庫)作者:シオドア・スタージョン,フリッツ・ライバー,他竹書房Amazon 空前の猫ブームだそうである。 ま、結構なんだが、猫だけ別格に人気がある感じ…

<シミルボン>再投稿 『三美スーパースターズ最後のファンクラブ 』パク ミンギュ

ランキング参加中読書~全ての弱小チームファン・関係者に捧ぐ青春小説~ 三美スーパースターズ 最後のファンクラブ (韓国文学のオクリモノ)作者:パク・ミンギュ晶文社Amazon 2017年は記念すべき年となった。 われらが横浜DeNAベイスターズが2年連続クライマ…

丸屋九兵衛トークイベント!万物評論家の冬物語:WINTER IS COMING 2023~2024!

ランキング参加中読書 ランキング参加中音楽 というわけで丸屋九兵衛さんのトークイベント(&音楽イベント)、【万物評論家の冬物語:WINTER IS COMING 2023~2024】!。日付は配信日だけど、ディレイ視聴可能なので、他の日に聞いたものもあります。(今は…

<シミルボン>再投稿 『盗まれた細菌/初めての飛行機』ウェルズ

ランキング参加中読書~SFの父ウェルズの多才な顔を伝えてくれるバラエティに富んだ短篇集~ 盗まれた細菌/初めての飛行機 (光文社古典新訳文庫)作者:ウェルズ光文社Amazon 時間旅行、火星人による侵略、人造生物などなど現在のSFへいまだに大きな影響を与…

2023年12月の#musicdogg選曲

ランキング参加中音楽 また更新が遅れて。昨年12月は、季節柄ベタにCold関連のタイトルがついている曲で。 1.”Cold Sweat” James Brown 2."She's So Cold" The Rolling Stones 3."A Cold Dark Matter" Frank Zappa 4."I Can Feel The Ice Melting" The Parli…

<シミルボン>再投稿 『せどり男爵数奇譚』 梶山季之

ランキング参加中読書~ちょっと気になる古本の世界を垣間見せてくれる連作短篇集~ せどり男爵数奇譚 (ちくま文庫)作者:梶山 季之筑摩書房Amazon ある本に出会うきっかけは様々である。 紀伊国屋書店新宿本店スタッフが文学フェアのために創ったPickwick cl…

<シミルボン>再投稿 品揃えを見ているだけで飽きない現役の<町の本屋さん>たらば書房

ランキング参加中読書※これは #I LOVE BOOK STORES! という本屋さんについてのコラムやレビューを募集した際に書いたもの。幸いにも「たらば書房」は現役で今も利用しています(元投稿にあった写真等は削除し、その分少し文章を修正しました。以下本文です)…

10万アクセス達成

2013年11月9日開始の当ブログ、ようやく10万アクセスに到達。 以前やっていたブログが2006年からなのでもう18年もブログをやっていることになるのか、ひえええ(はてなに引っ越した前ブログはこちら)。 そもそも、経路によっては自分が記事を確認する時にも…

<シミルボン>再投稿 『泰平ヨンの未来学会議』スタニスワフ・レム

ランキング参加中読書~薬物による人間のコントロールを描いたディストピアSF~ 泰平ヨンの未来学会議〔改訳版〕 (ハヤカワ文庫SF)作者:スタニスワフ レム早川書房Amazon 泰平ヨンはコスタリカで開かれる人口増加問題についての世界未来学会議に参加するが、…

<シミルボン>再投稿 『誰がスティーヴィ・クライを造ったのか?』マイクル・ビショップ

ランキング参加中読書※追記:昨年11/13に逝去。これを書いた後に『時の他に敵なし』が翻訳、こちらも大傑作であった。『樹海伝説』を読みたいと思っているのだが、今や古書サイトですら入手難しくなってきてしまったなあ。技量の高い作家であった。 ~SF界の…

2023年ベストブックス、他いろいろ年間まとめ

映画も観ていない、本も新刊1冊のみと散々な状態だが、やるか(割と美術展には行ったか)。 ◎新刊 『MOCT「ソ連」を伝えたモスクワ放送の日本人』青島顕 唯一の新刊が同級生の本というのも誤解を招きそうだが、ホントに面白いので多くの人に手に取って欲しい…

2023年11-12月の文化活動

大晦日に慌てて更新(笑) 11-12月の文化活動。 11/6上野の東京国立博物館「京都・南山城の仏像」展、「横尾忠則 寒山拾得」展へ。 仏像に詳しくない犬なので、前者は(世代的にも)みうらじゅんといとうせいこうの解説がありがたい。器用過ぎる感じがして、…

2023年12月に読んだ本、参加した読書会やイベント

ランキング参加中読書 2023年に読んだ本まとめを書きたいので、12月分を先に更新。 ◆『シンドローム』佐藤哲也 シンドローム (ボクラノSFシリーズ)作者:佐藤 哲也株式会社 福音館書店Amazon 何かが飛来した町に次第に奇妙な現象が起こる、といったパニックも…